NEC、「ぱっと観テレビ」搭載VALUESTARなどPC夏モデル
-空きチューナを使って他のPCでTV視聴。スマホ連携も
VALUESTAR Wの「VW970HS」 |
NECパーソナルコンピュータは、パソコン「VALUESTAR」、「LaVie」の2012年夏モデルを発表。デスクトップモデル「VALUESTAR W」、ノートの「LaVie L」、「LaViea S」の3タイプをフルモデルチェンジすると共に、AV機能ではテレビの「SmartVision」を強化。電源ONから約2秒で視聴できる「ぱっと観テレビ」や、スマートフォンやタブレットとの連携を実現した。
ここではデジタルチューナを搭載したモデルを紹介する。
■VALUESTAR Wはテレビ機能強化
デスクトップの最上位機である「VALUESTAR W」にはデジタルチューナを搭載。電源ONから約2秒でテレビが視聴でき、録画予約も可能な「ぱっと観テレビ」機能が利用できる。この機能はWindows 7から利用する後述の「SmartVision」用チューナとは別に搭載しているため、「SmartVision」側で2番組同時録画などをしている際でも、「ぱっと観テレビ」から別のチャンネルを視聴できる。
通常のテレビ機能である「SmartVision」も強化。ダブルチューナモデルにおいて、利用していない空きチューナを利用し、テレビチューナのないPCでもテレビ表示を可能にするソフト「SmartVision/PLAYER」用意。LaVie L、LaVie S、LaVie M、VALUESTAR Lにプリインストールされる(LL770/HS、LS170/HS、VL150/HSを除く)。また、ひかりTVにも対応している。。
さらに、PCで録画した番組をワイヤレスでスマートフォンに自動転送する「外でもVIDEOワイヤレス」。録画番組を、LAN内にあるDTCP-IP対応スマートフォン、タブレットにストリーミング配信するサーバー機能も用意。スマートフォンで再生できない録画形式であっても、PC側でリアルタイム変換しながら配信できる。ただし、VN370/HS、LS170/HSはリアルタイムトランスコード非対応。
なお、「SmartVision」では従来からTwitterとの連携機能「つぶやきプラス」も用意。他のユーザーのツイートと共に番組が楽しめる「Twitterライブ視聴」、 「Twitter録画視聴」、ツイートやDMを使って録画予約ができる「Twitterリモート録画予約」、友達がDMで送ってきたオススメ番組から予約ができる「Twitterおすすめ予約」が利用できる。
高画質表示機能として、自然な色合いと滑らかな表示を可能にするという「彩りプラスex」を搭載。従来の「彩りプラス」から大幅な機能強化を実現しており、IP変換時の2:3プルダウン、動き適応型IP変換/ノイズ低減、斜め線補正などが可能になった。従来から実現している、デスクトップ画面の動画部分にのみ高画質処理をかける「ウインドウ制御」や、映像に合わせた適応型ガンマ補正、記憶色補正(6軸)なども引き続き利用可能。
筐体デザインも一新。スタンドの自由度を拡大し、左右60度のスイーベル、後ろ20度のチルトに対応。上に5cmの無段階高さ調節もできる。スピーカーはヤマハ製の2.1chタイプで、出力は4W×2ch、8W×1ch。低域を強化するSR-Bassシステムなども備えている。
ラインナップは3機種で、発売日は5月29日。ディスプレイは全て23型のフルHD IPS液晶で、上位モデルの「VW970HS」は偏光板方式の3D表示に対応。価格はオープンで、店頭予想価格は25万円前後。BDXL対応ドライブも備え、Blu-ray 3D再生にも対応する。チューナは3波チューナ×3(SmartVision用×2、ぱっと観テレビ用×1)。
下位モデルの「VW770/HS」は、店頭予想価格23万円前後。BDXLドライブを採用するが、3D表示やBlu-ray 3Dには非対応。主な仕様は上位モデルと共通で、CPUはCore i7-2670QM(2.20GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ8GB、HDD 3TB。CPUがCore i5-2450Mになり、メモリが4GBの下位モデル「VM570HS」も、店頭予想価格は20万5,000円前後で用意する。
■省スペースの一体型デスクトップVALUESTAR N
VALUESTAR Nの「VN770HS」 |
3モデルをラインナップし、上位2モデルは3波ダブルチューナ、下位モデルは3波チューナ1基を搭載。ひかりTVにも対応する。「ぱっと観テレビ」機能は備えていない。3モデルとも、「SmartVision」を利用する。
上位モデル「VN770HS」は、21.5型のフルHD IPS液晶を採用し、Core i7-2670QM、メモリ8GB、HDD 2TBを搭載。BDXLドライブも装備し、店頭予想価格は20万円前後。「VN570HS」は、「VN770HS」のCPUをCore i3-2370Mに、メモリを4GBに変更したもので、店頭予想価格は17万5千円前後。発売日はどちらも5月29日。
下位モデル「VN370HS」は、1,600×900ドットの20型の液晶ディスプレイとなり、CPUはCeleron B815、メモリ4GB、HDD 1TB、DVDスーパーマルチドライブを採用する。発売日は5月18日。
■ノートPC
ノート型では、「LaVie L」の上位モデル「LL770/HS」と、「LaViea S」の「LS170/HS」の2モデルが、テレビ機能に対応。地上/BS/110度CSデジタルチューナを内蔵した「ワイヤレスTVデジタル」が付属し、この外部チューナで受信した映像を、無線LAN経由でノートPCから視聴する形となる。
「LL770/HS」は5月18日発売で、店頭予想価格は21万円前後。Core i7-3610QM、メモリ8GB、HDD 1TBを搭載。BDXLドライブも備え、ディスプレイはフルHDの15.6型ワイド液晶。ひかりTVにも対応する。
「LS170/HS」も5月18日発売で、店頭予想価格は14万5千円前後。Pentium B970、BDXLドライブを搭載。ディスプレイは1,366×768ドットの15.6型ワイド液晶。ひかりTVにも対応する。
「LaVie L」の上位モデル「LL770/HS」 | 「LaViea S」の「LS170/HS」 |
(2012年 5月 8日)
[AV Watch編集部 山崎健太郎]