富士通、5秒でTV起動可能なPC FMV '12年夏モデル

ESPRIMO FH98/HD

　富士通は、PCのFMVシリーズ2012年夏モデルとして、ノート型の「LIFEBOOK」と、デスクトップ型「ESPRIMO」6シリーズ、合計17機種を5月17日より順次発売する。「ESPRIMO」では、約5秒でテレビを起動できる「クイックテレビ」機能を新たに搭載している。価格は全てオープンプライス。

　ここではデジタルチューナを搭載したモデルを紹介する。

■デスクトップ型「ESPRIMO」

　液晶ディスプレイ一体型PC。デジタルチューナを搭載しているのはFHシリーズの「FH54/HT」、「FH56/HD」、「FH/77HD」、「FH98/HM」と、EHシリーズ「EH30/HT」。

　この内、FHシリーズの「FH56/HD」、「FH/77HD」、「FH98/HM」には、約5秒でテレビを起動できる「クイックテレビ」機能を搭載する。なお、「クイックテレビ」用のチューナは地上デジタルのみで、視聴専用となる。これとは別に、OSから利用する通常のチューナとして、地上/BS/110度CSの3波チューナを2基搭載。2番組の同時録画に対応する。

　録画機能は、フルHD解像度のまま最大15倍の長時間録画が可能。AVCRECやおまかせ予約機能もサポート。さらに、DTCP-IPにも対応しており、対応する他のPCやタブレットなどに、録画番組を配信する事ができる。

　下位モデルの「FH54/HT」は、クイックテレビ機能は非搭載。搭載するチューナも3波ではなく、地上デジタルのみだが、2基搭載しており、2番組同時録画は可能。15倍録画やおまかせ予約には対応しない。

　「FH/77HD」、「FH98/HM」は、23型の液晶ディスプレイを採用。解像度はいずれもフルHD。「FH98/HM」は3D表示もサポートしており、上下方向の3D視野角を拡大したというFPR方式を採用。IPSパネルを使っている。発売日は5月17日で、店頭予想価格は、「FH/77HD」が23万円強、「FH98/HM」が25万円前後。

　2機種とも、CPUはCore i7-3610QM(2.30GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ8GB。BDXLドライブも搭載する。HDD容量はFH98が3TB、FH77が2TB。どちらもONKYOマイスター認定を受けた6W×2chスピーカーや、DTS Ultra PC II Plusを採用する。また、ナノイーユニットも搭載。菌の繁殖や、匂い、ウイルス、花粉やダニなどの抑制に、効果が期待できるという。

　「FH54/HT」、「FH 56/HD」は21.5型液晶を採用。解像度はフルHD。3D表示には対応しない。店頭予想価格は21万円強。「FH 56/HD」のスペックは、「FH77/HD」とほぼ同じ。「FH54/HT」はCore i3-2350M(2.30GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ4GB、HDD 1TBを搭載。店頭予想価格は16万円強。

　EHシリーズの「EH30/HT」は、AMDのAPUを採用予定のモデルで、発売時期は未定。地上デジタルチューナは搭載しているが、シングルチューナとなる。20型、1,600×900ドットの液晶ディスプレイ一体型で、メモリは4GB。HDD容量は1TB。

ESPRIMO FH56/HD	ESPRIMO EH30/HT

■ノート型「LIFEBOOK」

LIFEBOOK AH78/HA

　ノートPCでは、15.6型ノート「LIFEBOOK AH」シリーズの上位機「AH78/HA」がテレビ表示に対応。別筐体のチューナ「ワイヤレスTV」に3波チューナを搭載しており、無線LAN経由で、ノートPCから視聴や録画が可能。15倍の長時間録画にも対応する。

　ディスプレイは15.6型、フルHD。ナノイーユニットもパームレストに内蔵している。

　CPUはCore i7-3610QM(2.30GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ8GB、HDD 1TB。BDXLドライブも搭載。発売日は5月17日。店頭予想価格は20万円強。