ドコモ、国内最大級のスマホ向けアニメ見放題サービス

-月額420円。チャンネル型の定額音楽配信も


アニメストアのトップページ

 NTTドコモは、スマートフォン/タブレット向けのコンテンツマーケット「dマーケット」内に、アニメの見放題サービス「アニメストア」を7月に開設する。利用料金は月額420円。

 また、同じくdマーケット内の音楽配信サービスとして、楽曲を“番組”としてストリーミング配信する「MUSICストア セレクション」も7月に開始する。料金は月額315円。



■ アニメストア

 作品ごとに購入する既存の「VIDEOストア」とは別のアニメ専門カテゴリとして新設するもので、月額料金のみで見放題(通信料除く)となるストリーミング動画配信サービス。

 対応機種は、ドコモのAndroid 2.3以降のスマートフォン/タブレットで、音楽/映像DRMのPlayReadyに対応したモデル(らくらくスマートフォン F-12Dを除く)。

 「国内最大級の作品数」としており、主な配信作品は、「けいおん!」や「新世紀エヴァンゲリオン」、「涼宮ハルヒの憂鬱」、「ゼロの使い魔」、「とある魔術の禁書目録」、「魔法少女まどか☆マギカ」、「未来少年コナン」、「機動戦士ガンダムSEED」など。サービス開始当初は、約5,000作品、1万話を用意する。新サービスの開始にあたり、ドコモは角川書店と協力することも発表。なお、アニメストアでは角川グループ以外のアニメも配信する。


dマーケット内にアニメストアを新設する

 見放題作品の他に、新作などを1本ずつ購入することも可能になる予定。単品購入時の価格は200~300円を見込んでいる。7月テレビ放送の新作アニメの配信に向けて、現在交渉中だという。

 画質は、「きれい」、「ふつう」、「かるい」の3種類用意し、ユーザーが手動で選択する。ビットレートは「きれい」で1.5Mbps前後、「ふつう」で500kbps前後、「かるい」で250kbps前後。解像度は、「涼宮ハルヒの憂鬱」の場合、「きれい」で864×480ドット。

 SNS連動機能も備え、視聴する作品名や話数をツイートすることや、友人におすすめとして作品名/話数/URLをメールすることも可能。今後は、声優などのインタビュー記事や、アンケート調査といった特集やキャンペーンを展開する予定だという。


画質は3種類再生画面サービス概要と主な配信作品

 アニメストアのサービス開始にあたり、ドコモは角川書店との合弁会社「ドコモ・アニメストア」を5月下旬に設立。

 新会社は、アニメストアの運営のほか、今後はアニメ関連グッズの企画・販売、他社製携帯電話へのアニメ配信サービス提供、アニメの海外展開なども計画する。出資比率はドコモが60%、角川書店が40%。



■ MUSICストア セレクション

MUSICストア セレクションの再生画面

 既存のMUSICストアに追加して始める新サービスで、有線放送などのように楽曲を連続して流す“番組”として配信するサービス。気に入った曲は、別途レコチョクのストアで購入できる。

 対応機種はAndroid 2.3以上で、DRMのPlayReady対応のドコモスマートフォン/タブレット(F-12D除く)。

 コンテンツ数は8チャンネル/50番組を用意し、J-POPのメジャー楽曲を中心に、MUSICストアの約100万曲の中から毎月2,000曲以上をセレクトして配信。チャンネルはアーティストごとの「スペシャルアーティストチャンネル」や、ランキングの「ランキングミュージックチャンネル」などを用意し、ジャンルや年代といった切り口も用意する。。

8つのチャンネルを用意するサービス概要


(2012年 5月 16日)

[AV Watch編集部 中林暁]