パナソニック、チューナ/500GB HDD内蔵のフォトレコーダ

-天板に乗せたスマホの写真を取込&動画化して書き戻し


フォトレコーダ「DMR-HRT300」

 パナソニックは、デジタルチューナと500GB HDDを内蔵し、スマートフォンやデジタルカメラで撮影した写真を手軽に蓄積できるフォトレコーダ「DMR-HRT300」を6月25日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は55,000円前後。カラーはシルバーのみ。

 地上/BS/110度CSデジタルチューナ×1基と、500GB HDD、SDカードスロット、USB端子を備えたレコーダ。AV機能としては、デジタルチューナを備えたHDDレコーダとして、放送のDR録画や最高15倍の長時間録画ができるほか、ネットワークに接続すれば、「もっとTV」や「ビエラ・コネクト」機能も利用可能。スカパー! HDやケーブルテレビのSTBなど、対応するチューナから、LAN経由でデジタル放送を「DMR-HRT300」のHDDに録画する事もできる。

 「お部屋ジャンプリンク」にも対応しており、対応する薄型テレビのVIERAなどに向け、録画番組や放送中番組の転送が可能。録画番組の持ち出し機能は、ワンセグの映像や、VGA(640×360/30fps、1.5Mbps/1Mbps)でSDカードやUSB機器にダビングできる。また、おまかせクリップのショートムービーや動くアルバムの動画、撮影動画は、HD(1,280×720/30fps/6Mbps)でも持ち出し可能。

 写真を手軽に保存できるフォトレコーダと位置付けられており、スマートフォン向けのアプリ「DIGA Contents Link」を使い、スマートフォンで撮りためた写真を、無線LANを使ってレコーダに保存可能。SDメモリーカード経由やUSB経由で取り込む事もできる。また、PCなどのDLNAサーバー対応機器から写真を取り込む事もできる。

 なお、スマートフォン向けアプリは、6月末にiOS向けを提供。Android版は既に提供されており、6月末のバージョンアップで、スマートフォンの充電中に、スマートフォン内の新しい写真を転送できるようになる。動画の保存も可能で、AVCHD、MP4、AVCHD 3Dの再生もできる。MP4は、MPEG-4 AVC/H.264 High profile 4.2以下、解像度は1,920×1,080ドットまで対応。SD VIDEOにも対応。3Dは静止画写真の取り込み・表示も対応する。

 取り込んだ写真は、顔検出機能などを使い、背景などのテンプレートデータ、BGMと自動的に組み合わせて、ショートムービー「おまかせクリップ」が作成できる。完成したクリップはスマートフォンに転送する事もできる。自動作成だけでなく、ユーザーがリモコンを使い、テレビ画面を見ながらおまかせクリップを作成する事もできる。

 上部は無接点充電規格「Qi」(チー)に準拠。対応しているスマートフォンであれば、置くだけで充電ができる。さらに、Android版のスマホ向けアプリでは、充電連動動作にも対応。充電中に写真の取り込み、おまかせクリップ作成、完成クリップの転送までを全て自動で行なう事もできる。iOS版はユーザーのアプリ操作が必要。

 Webサービスとの連携も可能。レコーダに保存された静止画や動画を、SNSにアップロードできる。6月4日の時点では、PicMate、 mixi(写真のみ対応)、 facebook、YouTube(動画のみ対応)、Picasaに対応している。

 なお、別売の外付けUSB HDDを接続する事で、記録容量を増やす事ができる。しかし、放送録画の記録と、写真・おまかせクリップ(MP4)の書き出しの共存はできず、デジタル放送記録か、写真・MP4動画記録用かを選ぶ必要がある。

 「DIGA Contents Link」以外の対応アプリとして、8月にはAndroid向けに「DIGA Album Maker」を公開予定。「おまかせクリップ」、「動くアルバム」をスマートフォンの写真から自由に選択して作成できるアプリ。8月には、レコーダ本体のファームアップも予定しており、おまかせクリップ、テンプレートダウンロード機能を追加。内蔵テンプレート24種類に加え、ネットから追加テンプレートをダウンロードできるようになる。

 内蔵無線LANは、IEEE 802.11a/b/g/nに準拠。外形寸法は180×216×69mm(幅×奥行き×高さ)。重量は約1.8kg。


(2012年 6月 4日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]