マス工房、バランス入力対応ヘッドフォンアンプ

-録音スタジオでの使用も想定。直販178,500円


ヘッドフォンアンプ「model 370」

 マス工房は、据え置き型のヘッドフォンアンプ「model 370」を5月から発売している。価格はオープンプライスで、直販価格は178,500円、CPフェーダー仕様の「model 370-CP」が199,500円。どちらも納期は約1.5カ月。

 同社がコンデンサマイクを開発する際に、「ノイズが少なく、ソースを忠実に再現するヘッドフォンアンプが必要となり開発した回路をベースに設計した」というヘッドフォンアンプ。録音スタジオでのマスターモニターとしての使用を想定し、「何も足さず、何も引かずにヘッドフォンをドライブする事を目標に作られているが、オーディオマニアにも十分満足していただける」としている。

 入力はXLR/TRS両対応のコネクタを1系統装備。海外録音スタジオでの使用も考慮し、ワールドワイド電源(AC100V~240V、50/60Hz)に対応している。出力は標準ステレオをHi/Lowの2系統用意。最大出力は600mW(32Ω/1KHz/T.H.D+N0.05%時)。


出力は標準ステレオをHi/Lowの2系統用意背面。ワールドワイド電源(AC100V~240V、50/60Hz)に対応する

 ボリュームを絞った時の残留ノイズは50μV以下。フルボリュームでも400μV以下だという。左右のレベル差(ギャングエラー)は、ボリュームの全角度で最大0.5dB以内。なお、CPフェーダー仕様のモデルは、4連CP(コンダクティブプラスチック抵抗)フェーダを使うことで、最大0.3dB以内になるという。

 周波数特性は13Hz~100kHz(-0.5dB)。消費電流は0.2A(AC100V時)。ゴム足を含めた外形寸法は、180×245×46mm(幅×奥行き×高さ)。重量は1.7kg。


(2012年 6月 18日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]