DTS、SRS Labsの買収を完了


 DTSは23日(米国時間)、SRS Labsの買収を完了したと発表した。両社はいずれもオーディオコーデックや高音質化技術などオーディオソリューションのライセンスを手がけているが、DTSがSRSの全株式と現金資産を取得し、買収を完了した。取引の詳細は8月初旬の次回決算発表でDTSの経営陣が公表する。

 DTSのジョン・カーシュナー会長兼CEOは「今後はシームレスな統合実現に集中し、顧客が素晴らしいサービスを確実に受けられるように努力していく。今回の取引は相互補完性の高い両社の製品や技術のポートフォリオを結合し、DTSの高性能なオーディオソリューションとSRS Labsの音声プロセシング技術を組み合わせる。DTSのオーディオ関連の知的財産は今回の取引によりさらに拡大し、業界最大レベルとなる。SRSをDTSグループに加えることで、機器の薄型化、小型化のトレンドによる音声品質の限界をDTSで解決することができるようになり、消費者の皆様にどこでも、いつでも、どのような機器でも、高品質のオーディオ体験を提供できると考えている」とコメントしている。


(2012年 7月 24日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]