スカパーJSAT、衛星使った4Kライブ伝送実験に成功。Jリーグ生中継を4Kで


システム構成

 スカパーJSATは衛星を利用した4K映像のライブ伝送実験に成功した。20日に仙台で開催されたJリーグ「ベガルタ仙台 VS 浦和レッズ」の試合を東京のお台場シネマメディアージュに伝送し、生中継を実施したもの。実験日は20日12時30分から15時まで。

 伝送実験は国際規格として利用されているDVB-S2の32APSK方式を利用。1衛星中継機あたりの伝送最大で120Mbpsで、衛星にJCSAT-5Aを利用し、ユアテックスタジアム仙台の衛星中継車(1.8mアンテナ)から映像を伝送、衛星を介してお台場シネマメディアージュの1.9mアンテナで受信。映像コーデックはMPEG-4 AVC/H.264で、解像度は3,840×2,160ドット、フレームレートは59.94p。

 リアルタイム4K映像の中継や、複数拠点に対する大容量ファイルの配信などを実証。スカパーJSATでは、通信衛星の広域性や同報性の強みを活かした新技術の開発を進め、顧客ニーズにあわせたソリューションを提案していくという。



(2012年 10月 22日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]