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東芝、デジタル一眼レフ向けCFカード市場に'13年春参入

「EXCERIA PRO」64GBなど。高フレームレート動画対応

第1弾モデルの「EXCERIA PRO」

 東芝は18日、デジタル一眼レフカメラ向けのCFカード市場に参入すると発表。第1弾として、“世界最速クラス”を謳う「EXCERIA PRO」シリーズの16/32/64GBの3モデルを2013年春より順次発売すると発表した。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は64GBモデルが6万円台後半、32GBが4万円台半ばの見込み。

 同社製の高性能NAND型フラッシュメモリを採用し、独自開発のファームウェアを搭載することで、書き込み速度150MB/s、読み出し160MB/sを実現。書き込みは「世界最速」、読み出しは「世界最速クラス」としている。

 CompactFlash Association規格Ver.6.0に準拠し、高速インターフェイス規格「UDMA 7」にも対応。さらに、高速動画記録の規格「VPG-20(Video Performance Guarantee)」に対応し、動画転送速度20MB/sを実現。「ハイビジョン動画を高フレームレートで撮影してもコマ落ちのない録画が可能」としている。

 同社は参入の目的について「デジタル一眼レフカメラ市場は2015年までに現在の1.5倍に成長すると予測されており、搭載されるCFカードの需要も高まる見込み」と説明している。現在、CFカードを採用するデジタル一眼レフカメラはニコン/キヤノンの上位機種などに限られているが、高速性能などを主にハイエンドユーザーへ向けて訴求し、2015年には30%シェアを目指すという。

(中林暁)