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LG、HPからwebOS資産を取得。スマートTVを強化

 韓国LG Electronicsは25日、米HPのwebOS関連資産を取得すると発表した。買収金額などの詳細は明らかにしていない。

 webOSは、米Palmがスマートフォン/PDA向けに開発したOSで、HPがPalmを2010年7月に買収。スマートフォンやタブレット端末でwebOSを搭載した製品を展開していたが、目標を下回ったため、HPは'11年8月にWebOS関連の端末事業を打ち切ると発表した。

 LGはwebOS関連資産の取得の理由について、「次世代のスマートTV技術の強化のため」と説明。webOSのソースコードや関連ドキュメント、エンジニア、ウェブサイトなどをHPから継承するほか、webOS関連の知的財産権(IP)もHPからLGに移管される。

 LGのSkott Ahn CTOは、「オープンで透明性の高いwebOSプラットフォームと、LG独自の技術を融合することで、ユーザー体験を改善。最新の技術を用いて、次世代のイノベーションの道を切り開く」とコメントしている。

 LGは、オープンソースプロジェクトとしてのWebOSとenyo(JavaScriptのアプリケーションフレームワーク)の支援を継続。Palmのクラウドコンピューティング関連資産やソースコード、インフラなどは引き続きHPが継承するとともに、PalmユーザーへのサポートもHPが継続するとしている。

(臼田勤哉)