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ヤマハ、車載オーディオでオートバックスと協業。東京オートサロンにデモカー

ヤマハが開発中のアフターマーケット向け車載スピーカー

ヤマハは12月23日、アフターマーケット向け車載スピーカーの領域でオートバックスセブンと協業すると発表した。あわせて、2026年1月9日~11日に幕張メッセで開催される「東京オートサロン 2026」のオートバックスブースに、ヤマハ製車載スピーカーを搭載したデモカーを出展する。

近年、音楽配信サービスの普及に伴って、移動中も高音質で快適な音響環境を求めるドライバーが増加。こうしたニーズから、意匠性と高音質を兼ね備えた新たなスピーカーの選択肢が求められているという。

これを受けて、ヤマハがこれまで培ってきた車載音響技術と、オートバックスセブンのアフターマーケットでの知見、販路を活用することで、「多くのお客様に“表現者の意図が伝わる『本物の楽器の音』”を提供する」とのこと。

'26年1月の東京オートサロン 2026では、ヤマハが開発中の車載スピーカーを搭載したデモカー(ボルボ・XC90)が出展される。当日予約制で試聴が可能。デモカーが置かれるのはオートバックスブース(No.516)。入場料などは東京オートサロン 2026公式サイトまで。

デモカーに搭載される車載スピーカーには、スピーカーから車体パネルに伝わる不要な振動を抑制する「Isolation Frame」や、ヤマハのフラッグシップスピーカー「NS-5000」にも採用されている世界最高レベルの強度と弾性率を持つ繊維、ザイロンを使った「ザイロン複合材振動板」といった技術が盛り込まれる。

Isolation Frameは、スピーカーと車体パネルを機構的に分離することで振動の伝搬を抑制。入力レベルの上昇に伴って発生する異音や共振音を低減し、音響チューニング上の制約を解消し、スピーカー本来の性能を最大限に発揮できるようになるというもの。

ザイロン複合材振動板は、チョップドカーボン繊維とザイロン繊維を組み合わせた軽量・高剛性の複合材料により、クリアでスピード感のあるサウンドを実現するもの。さらにウーファーとツイーターを同一素材にすることで、低域から高域までの自然な音のつながりを実現。「楽器本来の音色や表現の機微を忠実に再現する」という。