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シャープ、サムスンと液晶分野で資本提携。104億円増資

大型TV/モバイル。サムスン電子ジャパンが第5位株主

 シャープは6日、韓国Samsung Electronics(サムスン)の日本法人であるサムスン電子ジャパンを割当先とした第三者割当増資を実施し、資本提携を行なうことを決議した。サムスン電子ジャパンにより約104億円の出資を受け入れ、出資後の議決権ベースでは3.08%(総発行株式ベースで3.04%)の新株式を発行する。この増資により、サムスン電子ジャパンはシャープの第5位株主となる。

 増資の目的は、液晶事業分野におけるシャープとサムスン電子の価値向上に向けた信頼関係構築と、シャープの自己資本増強。シャープでは従来よりサムスン電子に液晶を供給してきたが、本資本提携により、協業関係をさらに強化。大型テレビ向け液晶パネルやノートパソコンなどのモバイル機器向け中小型液晶パネルを長期的、安定的、タイムリーに供給していくという。

 調達資金の用途としては、液晶ディスプレイ高精細化のための新規技術導入に69億円、タブレットや高精細ノートパソコンなどのモバイル機器関連の液晶製造設備合理化に関わる投資が32億3,400万円。

(臼田勤哉)