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エミライ、2TB HDD内蔵/iPad操作対応のネットワークオーディオトランスポート「S10」

S10

 エミライは、韓国TVLogicのオーディオブランド「aurender」製品の取り扱いを開始。ネットワークオーディオトランスポート「S10」(ARD-NTS10)を5月1日に発売する。価格は882,000円。

 aurenderは、2010年設立のWidealabが立ち上げたオーディオブランド。2012年に同社がTVLogicと合併し、現在はWidealabのメンバーがTVLogicのハイエンドオーディオ製品の開発/製造を担当している。「S10」はaurenderの第1弾製品。

 24bit/192kHzのリニアPCM(WAV)などをデジタル出力できるネットワークオーディオトランスポート。2TBのHDDを内蔵し、Linux内蔵のメディアサーバーも兼ねているため、別途NAS(LAN HDD)を用意しなくても再生できる。

 iPadの専用コントローラアプリ(無償)からの操作も可能で、アプリや本体ディスプレイ、設定画面などは日本語表示に対応。S10の発売を記念して、3月27日~4月30日の期間に同製品を購入予約すると、もれなく「iPad mini Wi-Fi 16GB(ホワイト&シルバー)がプレゼントされる早期予約キャンペーンも実施。予約はaurenderの専用ページで受け付ける。

 対応フォーマットはAIFF、ALAC(Apple Lossless Audio Codec)、FLAC、WAV、M4A、APE。容量64GBのSSDも内蔵し、これをデータのキャッシュとして利用。音楽再生中のHDDの動作を最小限度とし、徹底した省電力動作を実現したという。クロックにOCXO(温度制御型水晶発振器)を採用。ジッター低減のためのFPGAリクロッキング回路も備える。

 出力端子は同軸/光デジタルとAES/EBUを搭載。USB 2.0端子も2系統装備。USBメモリ内の音楽データのコピーや、別売USB接続ディスクドライブを接続してのCDリッピングも自動で行なえる。Gigabit対応のEthernetを1系統装備。

 ボディはアルミ製でファンレス仕様。オーディオ基板用にリニアパワーサプライを搭載する。CPU搭載のマザーボードには低ノイズのスイッチング電源を使用している。前面に有機ELディスプレイを装備。消費電力は最大約30W。外形寸法は430×353×96mm(幅×奥行き×高さ)、重量は14kg。

クロックなどの回路部
iPadアプリから操作可能

(中林暁)