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Aurender、ネットワークオーディオ「W20」などがM2TECH/Chord製USB DAC接続に対応

Aurender W20

 エミライは11日、韓国TVLogic「Aurender」ブランドのHDD内蔵ネットワークオーディオトランスポート「W20」と「S10」のシステムソフトウェアをアップデート。また、iPad専用コントローラーアプリ「Aurender App」の最新版も公開開始した。アップデートにより、他社製USB DACなどとの互換性が向上するほか、UIの改良、動作安定性の向上などが行なわれる。

 アップデートにより新たにサポートされるUSB DAC/DDCは、M2TECH製のHi-face USB DACモジュールを搭載する製品と、Chordの「QuteEX DAC」、Playback DesignsのDDC「USB-X DDC」。また、Benchmarkの「DAC」との動作の安定性向上も図っている。

 新しいUIでは、検索窓をタッチした際に「アーティストで検索」、「アルバムタイトルで検索」などと表示されるようになったほか、ポップアップメニューの表示動作の改良や、アルバムのリリース年でのソート機能の追加、「アルバム」ボタンを長押ししてポップアップメニューから「アルバムでソート」が選択になるなどの改良が加えられた。また、Dual AES出力時にS/PDIFモードが自動的に「プロフェッショナル」に切り替わるようになった。

 アップデート後のバージョン番号は、W20/S10のシステムソフトウェアが「System Software 4.0.106」、コントローラーアプリは「Aurender App 1.7.57」。また、今後Aurender製品購入者へのセットアップなどのサポートを同社が行なう。設置作業料は無料。LAN環境構築などには別途費用が発生する。

【アップデート内容】

 ・UIの改良
 ・各種USB DACとの互換性の向上
 ・各種DSDフォーマットのファイルの再生互換性やファイルスキャン速度の向上
 ・DSFファイルを再生した際にポップノイズが生じる不具合の修正
 ・音楽再生中のHDDの回転を抑止させるためのスキャンの一時停止および再開機能の追加
 ・ストリーミング再生時のスキャン動作を一時停止する設定に変更(再スキャン時は手動で再開する)。
 ・DSDフィルタリングボタンを長押しした際に、DSDフォーマットのファイル以外を参照する機能の追加
 ・プレイリストを保存する際の動作安定性の向上
 ・外部NASのファイルを参照する際の動作安定性の向上
 ・WAVファイルのタグ情報の参照が可能になった
 ・UIに表示される情報の追加
 ・iOSデバイスからのストリーミング再生安定性の向上
 ・タイムゾーンの設定の改良
 ・データベースとのシンクロ機能の改良
 ・W20のVUメーターが動作しない不具合の改善。ただし、DSDフォーマットのファイルはVUメーターは動作しない
 ・Constellation Audio製アンプとのボリュームコントロール機能の不具合の修正
 ・その他のバグ修正
 ・全般的な動作安定性の向上

(一條徹)