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エミライ、AurenderのHDD内蔵ネットワークオーディオがDSD再生/出力に対応

aurender W20

 エミライは27日、韓国TVLogicのAurenderブランドで展開しているHDD内蔵ネットワークオーディオトランスポート「S10」、「W20」のシステムソフトウェアと、iPad専用コントローラーアプリ「Aurender App」のアップデートを開始した。アップデートにより、DSDファイルの再生/出力に対応するほか、コントローラーアプリの機能追加、不具合の改善などが行なわれる。詳細は以下の通り。

 アップデートにより、新たに2.8/5.6MHzのDSDファイルの再生に対応する。DSTは非対応。外部DACへのDSDデータの出力も可能となる。2.8MHz DSDデータはUSB出力のほか、各種デジタル出力端子からDoP出力が可能。5.6MHz DSDデータはUSB出力のみ。TVLogicで動作例として掲げている製品は、dCSの「Vivaldi」、「Debussy」、Chors「Chordette quteHD」、B.M.C「DAC-1」など。

 iPad用アプリでは、ディスク情報を表示するタブが新たに追加されるほか、USBポートの停止操作が可能となる。アップデートはコントローラーアプリから行なう。アップデート後のバージョン番号は、システムソフトウェアが「System Software 3.4.65」、コントローラーアプリは「Aurender App 1.7.29」。

【アップデート内容】
・2.8/5.6MHzのDFF/DSFファイル(DSDフォーマット)の再生に対応。DSTは非対応。
・DSDファイルのみをソートする機能を追加。
・ミュージックライブラリのデータベースが改善され、アップデート終了後もレーティング情報が引き継がれる。
・ミュージックライブラリのデータベースの容量削減。
・アダプティブ方式で接続されるUSB DACとの互換性を改善。
・Mytek製DACのUSB 2.0接続モードに対応。USBホットプラグには対応しない。
・Aurenderが1台のみネットワークに接続されている場合、自動的に接続が完了する機能を追加。この場合サーバーリストに当該Aurenderは表示されない。
・Aurenderから別のAurenderにデータを移行するクローニング機能を改善。クローニング終了後、移行先のAurenderのディスプレイに結果が表示されるようになる。
・W20で、iPadアプリからUSB Audio Class 2.0ポートを停止することが可能となる。Aurenderからの電源供給を停止したいときに利用する。停止した場合、Aurenderは自動的に再起動する。
・iPadアプリの設定に、ディスク情報を表示する新たなタブを追加。
・キューや再生情報が更新されない場合がある不具合の改善。
・キーワードに「'」が含まれる場合に検索機能が正常に働かない不具合の改善。
・プレイリストを保存する際に、まれに不正な動作をする不具合の改善。
・まれに本体の認識に失敗する不具合の改善。
・まれにiPadの登録に失敗する不具合の改善。

(一條徹)