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パナソニック、業務用カメラ向け新メディア「microP2」

SDカードベース。P2比約60%コストダウン。2Gbps読み出し

左からmicroP2カードの32GBと64GB。右はP2カード用スロットで、microP2カードを使うためのアダプタ「AJ-P2AD1G」

 パナソニックは3日、業務用ビデオカメラなどで使用する新しい記録メディア「microP2(マイクロ・ピーツー)カード」を発表した。4月16日に発売する。「P2カード」の進化版で、PCカード規格に準拠していたP2とは異なり、SDカードをベースにしているのが特徴。これにより、64GBモデルの場合、従来比約60%のコストダウンを実現したという。

 発表されたmicroP2カードは32GBと64GBで、価格は32GB「AJ-P2M032AGN」が28,350円、64GB「AJ-P2M064AGN」が39,900円。USB 3.0接続のドライブ「AJ-MPD1G」は39,375円。

 なお、従来のP2カード用スロットで、microP2カードを使うためのアダプタ「AJ-P2AD1G」も20,790円で発売される。ただし、P2カムの「AG-HPX600」など、現行のP2機器でmicroP2を使う場合は、ソフトウェアアップグレードが必要。また、今後開発が予定されているP2シリーズ新製品は、カードアダプタ無しでmicroP2カードに対応する予定だという。

USB 3.0接続のドライブ「AJ-MPD1G」

 microP2カードの特徴は、世界初となるSDカードUHS-II規格に準拠している事。USB 3.0で接続する、前述のドライブ「AJ-MPD1G」を使った場合、最大2Gbpsの高速読み出しが可能。従来のP2機器に搭載されている既存のコーデックに加え、AVC-ULTRAファミリーの「AVC-Intra200」(1080/60i時、ビットレート約200Mbps)を使っての書き込みにも対応する。

 メモリ部のRAID技術やエラー訂正機能など、P2カードと同様の信頼性も維持。さらに、SD規格比200%の曲げ・捻り強度も確保したという。また、メモリの使用状況を監視し、買い換え時期を知らせる機能も搭載する。CPS(コンテンツ保護システム)により、セキュアなメディア管理も可能。

(山崎健太郎)