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マランツ、HDAM搭載で音質強化したAVアンプ「SR6008」
デジタルオーディオ回路一新の中級機。126,000円
(2013/7/5 10:00)
マランツは、プリアンプ部に独自の「HDAM」を搭載し、デジタルオーディオ回路を一新し、音質強化を図った7.1ch AVアンプ「SR6008」を8月上旬より発売する。価格は126,000円。
プリアンプ部に、マランツのピュアオーディオ製品やハイエンドAVアンプで培った電流帰還型増幅回路を投入。マランツ独自のディスクリート高速アンプモジュール「HDAM」(Hyper Dynamic Amplifier Module)により、ワイドレンジかつ豊かな情報量や低歪、ハイスピードなサウンドなどを実現。「6000シリーズ史上最高の音質」としている。
定格出力110W×7ch(8Ω)、最大出力220W×7ch(6Ω)のディスクリートパワーアンプを搭載。7chのパワーアンプをヒートシンクに一列にマウントするインライン配置により、チャンネル間の温度差に起因する特性のばらつきを抑え、つながりの良いサラウンド再生を実現するという。
また、デジタルオーディオ回路の設計を一新。リスニングテストによる音質検討を繰り返し、24bit/192kHz DACを厳選したほか、チップ内部の構成やワイヤリングを最適化。高品質シリコンウェハにより音質対策を図った新型オペアンプを採用した。また、カスタムチューンのオーディオ用コンデンサにより、DACのシグナルパスや電源供給部を強化している。
DLNA 1.5やAirPlayなどのネットワークプレーヤー機能も搭載。iPod touchやiPhone、iPadの楽曲などをAirPlayでワイヤレス再生できるほか、PCやネットワークHDDに保存した楽曲をDLNA経由で再生可能で、FLAC/WAVは24bit/192kHzまでサポートする。Apple Losslessは24bit/96kHzまで。USB端子も装備し、iPhone/iPod touchなどのデジタル接続や、USBメモリ内の音楽再生などに対応する。
32bit DSPを内蔵し、DTS-HD Master AudioやドルビーTrueHDなどのHDオーディオデコードに対応。高さ方向のサラウンドを実現するDTS Neo:Xやドルビープロロジック IIzや、フロントワイド/ハイトチャンネルを追加して、空間再現力を拡張するAudyssey DSXも搭載する。MP3やWMA、AACなどの圧縮オーディオの高域補間を行なう「M-DAX2」も備えている。
自動音場補正機能の「Audyssey MultiEQ XT」により、最大8ポイントの測定結果を元に、最適なスピーカー距離やレベル、クロスオーバー周波数などを自動調整。また、ボリュームの急峻な変化を抑える「Audyssey Dynamic Volume」、低音量でも製作者の意図通りの豊かな音を再現するという「Audysssey Dynamic EQ」なども搭載する。
HDMIは入力が7系統、出力が2系統(モニター×1、ゾーン×1)。入力映像の4Kアップスケーリング出力やパススルーにも対応。また、3DパススルーやARC、CEC、スタンバイスルー、HDMI接続されているBDプレーヤーやゲーム機などの映像をプレビューしながら機器選択できる「InstaPrevue」も搭載。PinPにも対応する。M-XPort端子を装備し、別売のBluetoothレシーバー「RX101」を使ってスマートフォンなどの音楽をワイヤレスで再生できる。
HDMI以外の入力端子はコンポーネント×2、コンポジット×4、同軸デジタル×2、光デジタル×2、アナログ音声×6、7.1ch音声×1、フォノ×1。出力端子はコンポーネント×1、コンポジット×1、アナログ音声×1、7.2chプリアウト×1、ヘッドフォン出力×1。EthernetやUSB、RS-232C、IRフラッシャー入力、DCトリガ出力、マランツリモートバス(RC-5)なども装備する。スピーカーターミナルは横一列にレイアウトし、接続性を向上。初期設定をGUIで案内する「セットアップアシスタント」も備えている。
また、iPhone/iPod touch用のリモコンアプリ「Marantz Remote App」による操作に対応。電源や入力やサウンドモード切り替え、ボリューム操作、PCやNAS内の音楽ファイルやインターネットラジオのブラウズなどに対応する。
外形寸法は440×388×161mm(幅×奥行き×高さ)、重量は11.2kg。消費電力は650Wで、待機時は通常スタンバイが0.2W、CECスタンバイ時が0.5W。リモコンは使用頻度の低いボタンを減らした新デザインの「RC022SR」。セットアップマイクなどが付属する。