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三菱、液晶TV REALの技術も投入した「DIATONE SOUND. NAVI NR-MZ80」
(2013/8/22 13:24)
三菱電機は、音質や画質にこだわったカーナビ「DIATONE SOUND. NAVI NR-MZ80」シリーズ」2機種を9月4日に発売する。「NR-MZ80」と、より高機能なイコライザなどを備えた「NR-MZ80PREMI」をラインナップ。価格はどちらもオープンプライスで、店頭予想価格は
「NR-MZ80」が16~17万円程度、「NR-MZ80PREMI」が22~23万円程度。また、道路のITSスポットから様々な情報を取得できるDSRC車載器「EP-A013DSB」も8月28日にオープンプライスで発売する。
DIATONE SOUND. NAVI NR-MZ80
CD/DVDプレーヤー、USBメモリ再生、iPod/iPhoneデジタル接続、SDメモリーカード再生、Bluetooth、FM/AMチューナ、フルセグ/ワンセグ対応の地上デジタルチューナを搭載したナビ。7型、800×480ドットのモニタを搭載する。地図データは16GBのメモリーカードに収録する。
音質面に、オーディオ・DIATONEブランドの技術を、画質面には液晶テレビ・REAL技術を投入したナビ。グラフィックイコライザなど、音質調整機能用に、独自の64bitコア・アジャスタブル FIR DSPを搭載。信号処理による音質劣化を「聴感上ほとんど感じさせない程に極少化し、繊細な微小音までもすべてリアルに再生する」という。
また、DSPとDACまでの間で、ノイズが混入したデータから、音楽信号のみを抜き出すという「ピュアデジタルアイソレーター」も搭載。「リモートポテンシャル伝送バッファアンプ」を用いて、DACからパワーアンプまでの回路で発生するアナログ伝送ノイズの影響を遮断。「DIATONE Volume」は、音質変化を極少に抑えつつ、曲中での音量の起伏やソースを切り替えた時の音量変化を自動調整する。
DACは、従来のNR-MZ60シリーズと同様に32bitタイプを搭載。TI・バーブラウンのアドバンスドセグメント方式を採用したモデル。
「NR-MZ80PREMI」は、前述のDSPを用いて、「フロント左右独立31バンド・アジャスタブル FIR イコライザ」が利用可能。リアは「左右独立10バンド・アジャスタブルFIRイコライザ」が利用できる。NR-MZ80はフロント・リア左右共に、10バンド・アジャスタブルFIRイコライザとなる。
さらに2機種共、「マルチウェイ・タイムアライメント」と「アジャスタブル FIRクロスオーバーネットワーク」も搭載。タイムアライメントのシステム構成は、NR-MZ80PREMIが最大フロント4ウェイ(3ウェイ+サブウーファとリア)、「NR-MZ80」は最大フロント3ウェイ(2ウェイ+サブウーファとリア)に対応。NR-MZ80PREMIはマルチアンプシステムにも対応でき、フロント2ウェイや3ウェイシステムも構築できる。
内蔵するアンプの出力は、両モデル共45W×4ch(4Ω)で、適合インピーダンスは4~8Ω。MOS-FET出力で、IC内部の大電流供給ラインに純銅線を使用したNXP製パワーアンプICを採用。増幅率を3分の1に下げて入力信号レベルを3倍にすることで、周辺ノイズの影響を大幅に減少させたという。基板上のパーツを接続するはんだには、独自の音響はんだ「DIATONE SOLDER」を使っている。
CD/DVDメディアに保存したリニアPCM(WAV)や、MP3/WMA/AAC音声の再生に対応。USBメモリやSDメモリーカードに保存したWAV/MP3/WMA/AACも再生でき、iPhone/iPodをUSB接続し、内部の音楽を再生する事もできる。Bluetoothはバージョン2.1+EDRに対応、コーデックはSBCをサポートする。
オプションのBDプレーヤー「BD-P100」を接続すると、BDの24bit音声データも再生できる。
映像面では、液晶テレビ・REALの高画質技術をナビに初搭載。画像データを12個の色成分に分解し、それぞれを独立して調整するカラーマネジメント機能「Natural Color Matrix」により、自然でつややかな色再現を追求。特に赤の再現性が向上したという。
また、明るい部分と暗い部分のバランスを最適化し、見た目のコントラスト感を向上させる「ダイナミックガンマ補正」、ぼやけ成分を補正する「超解像技術」も使われている。
地上デジタルチューナはワンセグとフルセグに対応。4チューナ、4アンテナ構成を採用する。
ナビ機能では、270種類以上のスマートフォンアプリと連携する「NaviCon」に対応。車に乗る前にドライブプランをスマホでブックマークし、乗車時にワンタッチでナビに転送できる。