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Klipsch、NFC対応モバイルBluetoothスピーカー
2.1chの大型タイプも。実売30,800円~40,800円
(2013/9/20 13:00)
フロンティアファクトリーは、米KlipschのBluetoothスピーカー「KMC3」と「KMC1」を10月11日に発売する。価格はどちらもオープンプライス。店頭予想価格は、大型モデル「KMC3」が40,800円前後、コンパクトでNFC対応の「KMC1」が30,800円前後。カラーはどちらのモデルにも、BlackとWhiteを用意する。
なお、Klipschの日本総代理店は、従来のイーフロンティアが分社化され、新たに設立されたフロンティアファクトリーへと移管されている。
2機種に共通するのは、Bluetoothに対応し、コーデックはaptX/AACをサポートしている事。スマートフォンやタブレットとワイヤレスで接続・再生できる。さらに、背面にステレオミニのアナログ音声入力も用意。Bluetooth非対応機器とも接続可能。
背面には充電用のUSBポートも用意しており、連携しているスマートフォンなどを充電する事も可能。本体上部はゴム製になっており、スマートフォンなどを置きやすいデザインを採用している。
なお、コンパクトな「KMC1」のみNFCに対応。対応機器とBluetoothのペアリングを行なう際に、ワンタッチで設定が完了する。
2.1ch構成のKMC3
KMC3は外形寸法43.2×14×18.3cm(幅×奥行き×高さ)の大型モデル。50mm径のフルレンジユニット×2基と、133mm径のロングスロー・ウーファ×1を搭載した2.1ch一体型スピーカーとなっており、エンクロージャはバスレフ。出力は15W×2+35W。再生周波数特性は45Hz~24kHz、クロスオーバー周波数は380Hz。「迫力の重低音とブレのない澄んだ音質を再現した」という。
ACアダプタ接続で動作するほか、単1電池8本でも動作可能。電池での駆動時間は、デフォルトのボリュームで26時間、最大ボリュームでは8時間。重量は3.5kg。リモコンも付属する。
NFC対応のKMC1
外形寸法25.9×8.6×10.9cm(幅×奥行き×高さ)のコンパクトなスピーカーで、重量は1.56kg。
ユニットは64mm径フルレンジ×2基に加え、背面に76mm径のパッシブラジエータを搭載している。周波数特性は65Hz~18kHz。出力は10W×2ch。
リチウムイオンバッテリを搭載しており、バッテリでの駆動時間は8時間。
音を聴いてみる
iPhoneとBluetoothで接続し、試聴した。
KMC3は大型のスピーカーで、重量は3.5kgだが、上部のゴム部分に指を入れる隙間が設けられており、片手で簡単に持ち運べる。重量はあるのでずっと持っているのは辛いと思われるが、家の中で別の部屋に移動する程度では苦にならないだろう。
大型筐体やウーファの搭載を活かし、一体型Bluetoothスピーカーとは思えない、量感のある、太い中低域に迫力がある。「藤田恵美/camomile Best Audio」の「Best OF My Love」を再生すると、アコースティックベースの噴きつけるような張り出しがシッカリ再現できている。
同時に、強い中低域に埋もれず、高域はクリアでボーカルもよく見える。そのため、重低音スピーカーにありがちな、音が詰まったような不快な感じは無い。全体のバランスとしては低域寄りの迫力重視サウンドだが、“やりすぎない”ところに好感が持てる。出力もパワーがあるので、リビングで大きめの音を出して多人数で聴いたり、タブレットで映画を迫力タップリに鑑賞するにも良さそうだ。
KMC1はKMC3と比べると大幅にコンパクトだが、昨今モデル数が増えている、円柱形のBluetoothスピーカーと比べるとやや大きめ。内蔵のリチウムイオンバッテリで動作するが、頻繁に屋外に持ち出すタイプではなく、リビングと書斎、ベッドルームなど、部屋の間を移動する使い方がメインになるだろう。
バスレフのエンクロージャとパッシブラジエータにより、筐体サイズから予想するよりも厚みのある中低域が再生できている。高域の抜けも良く、全体としてのバランスは良好だ。