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au、「Xperia Z1」他スマホ'13年冬モデル6機種
DTCP+対応機も。iPhone 5s/c売れ行き「非常に良い」
(2013/10/2 14:55)
auは2日、2013年冬の携帯電話ラインナップを発表。「Xperia Z1」や「GALAXY Note3」などスマートフォン6機種をラインナップし、10月下旬より順次発売する。この内、3機種が地上デジタル放送のフルセグ受信に対応。さらに、フルセグ対応のタブレット「ARROWS Tab」とデジタルフォトフレーム「PHOTO-U TV」も発売する。
10.1型タブレット「ARROWS Tab」はDTCP+に対応。自宅のBDレコーダなどで録画し、DTCP+対応ネットワークHDDに保存した番組を、外出先からタブレットで視聴する事ができる。発売日は11月下旬。
ラインナップは以下の通り。なお、スマートフォン6機種の詳細と、タブレット+フォトブレームの詳細は、個別の記事でレポートしている。
メーカー | モデル名 | ディスプレイ | TV機能 | 発売時期 |
ソニーモバイル | Xperia Z1 SOL23 | 5型液晶 1,920×1,080 | フルセグ (視聴) ワンセグ (視聴/録画) | 10月下旬 |
サムスン | GALAXY Note3 | 5.7型有機EL 1,920×1,080 | ワンセグ (視聴/録画) | 10月下旬 |
シャープ | AQUOS PHONE SERIE | 4.8型 IGZO液晶 1,920×1,080 | フルセグ (視聴/録画) ワンセグ (視聴/録画) | 11月下旬 |
富士通モバイル | ARROWS Z | 5型液晶 1,920×1,080 | フルセグ (視聴) ワンセグ (視聴/録画) | 11月下旬 |
LG | isai | 5.2型 IPS液晶 1,920×1,080 | ワンセグ (視聴/録画) | 11月下旬 |
京セラ | DIGNO M | 5型液晶 1,920×1,080 | ワンセグ (視聴/録画) | 11月下旬 |
ソニーモバイルコミュニケーションズの「Xperia Z1 SOL23」は、5型の液晶ディスプレイを採用。解像度は1,920×1,080ドット。液晶テレビBRAVIAの広色域技術をスマートフォン向けに最適化した「トリルミナスディスプレイ for mobile」となり、映像エンジンにはX-Reality for mobileを搭載する。ワンセグに加え、フルセグチューナも搭載する。なお、ワンセグは視聴・録画に対応するが、フルセグは視聴のみ。
「AQUOS PHONE SERIE」は、4.8型、1,920×1,080ドットのIGZO液晶を搭載したシャープ製の端末。ワンセグとフルセグチューナを備え、フルセグの視聴・録画にも対応。ロッドアンテナも搭載する。
「ARROWS Z」は富士通モバイルコミュニケーションズ製。5型、RAM搭載のTFT液晶を採用し、解像度は1,920×1,080ドット。ワンセグとフルセグに対応。DTCP+にも対応し、DiXiMのアプリを用いて、BDレコーダなどで録画した番組を、DTCP+対応のネットワークHDDに保存する事で、外出先からインターネット経由で録画番組を視聴できる。「スカパー! プレミアムサービスLink」にも対応し、スカパー! プレミアムサービスチューナ「TZ-WR500P」とLAN経由で連携。タブレットから録画した番組を視聴したり、タブレットに転送して持ち出す事もできる。
タブレットは富士通モバイルコミュニケーションズ製の「ARROWS Tab」で、10.1型、IPS液晶を採用し、解像度は2,560×1,600ドット。ワンセグ/フルセグの視聴や録画機能も搭載。スマートフォンの「ARROWS Z」と同様に、DTCP+にも対応する。
フォトフレームはZTE製の「PHOTO-U TV」。10.1型、1,024×600ドットのTFT(ASV)液晶を採用。ワンセグ/フルセグの視聴や録画機能も搭載する。12月中旬発売。
iPhone 5s/cの販売状況は「非常に良い」
田中孝司社長は発表会の冒頭、9月から発売を開始したiPhone 5s/cの販売状況について「おかげさまで5sの在庫が厳しい中、9月は他社(ソフトバンク/ドコモ)からも流入(MNP)していただき、auとしては非常に良い結果になった」と説明。ただし、詳しい数字については「来週発表したい」と語らなかった。
冬に向けた製品ラインナップについては、各モデルの個性や種類の豊富さを強調。同時に、公式アクセサリ「au +1 collection」として、ソニーのレンズスタイルカメラ「DSC-QX10」や、Bluetoothスピーカー「SRS-BTS50」など、様々な周辺機器をラインナップする事も発表した。
その狙いとして田中社長は、「夏の発表会の際、皆様からの質問で“選べる自由とauは言うが、あまり選べない”と言われた(笑)。それに応えたいと考え、ラインナップを揃えた。Androidスマートフォンもアクセサリもタブレットもファブレットも揃え、選べるようにした」と語った。
さらに、今後アピールしたいポイントとして、「800MHz プラチナバンド あたらしい au 4G LTE」というキーワードとロゴを発表。800MHz帯のプラチナバンドについて、ビルなどを回りこみやすく、ビルの向こう側にも届きやすいなどの特性を説明。実際に“繋がりやすい”という声をTwitterなどから紹介。基地局の整備も精力的に進め、「800MHz LTEで14年3月に、実人口99%カバー」を目標として掲げた(実人口カバー率は、全国を500m四方に区分けしたメッシュの内、auサービスエリアに該当するメッシュに含まれる人口の総人口に対する割合)。
ほかにも、10月下旬から4G LTEサービスを拡張し、受診時最大150Mbpsの高速データ通信サービスの提供を開始する事も発表。単身世帯のユーザーに向けては、固定回線を一人暮らしの家にひかず、モバイルルータを用いる人が多い事を受け、auのスマートフォンとモバイルルータをセットで契約すると、スマートフォンの利用料が毎月最大980円割引される「au スマートバリュー mine」も発表。4年制大学に通う学生が契約する事を想定し、4年契約も設けられているのが特徴。4年契約時に割引額は980円、2年契約では780円となる(ただし、2014年8月までの加入であれば、当初2年間は980円)。
田中社長はさらに、スマートフォンの機能を使いきらずに次の機種に変更する人が多い事にも触れ、「スマホを“使いこなす”をサポートする事も重要」と説明。「auスマートサポート」会員向けの新たな取り組みとして、バスツアー旅行を模した、スマホの使い方を、屋外でのカメラ撮影なども交えて実践的に学べる企画を開催していく事も発表した。
発表会には、CMに器用されている剛力彩芽さん、井川遥さんも登壇。剛力さんは、800MHz帯のプラチナバンドで繋がりやすいスマートフォンにより、仕事の合間に友人達とコミュニケーションができ、「元気がもらえます。私にとってプラチナバンドは無くてはならないもの」と笑う。井川さんも、「離れていても家族と繋がれるのは大きい」と語り、田中社長が「素晴らしいコメント」と顔をほころばせる一幕もあった。