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オンキヨー、DSD/FLAC再生できるiOSアプリ「HF PLAYER」
1,000円でハイレゾ対応に。DoP出力や16,000タップEQ
(2013/10/24 15:23)
オンキヨーは、iOSデバイスでハイレゾ音源対応が可能な音楽プレーヤーアプリ「HF PLAYER」を10月24日よりApp Storeで提供開始した。価格は無料だが、ハイレゾ音源の再生には拡張パックの「HD Player Pack」(1,000円)が必要となる。
HF PLAYERは、Apple端末内のiTunesにあるライブラリ楽曲を再生できるプレーヤーアプリ。iTunesの楽曲再生やイコライザー機能などが利用できる。iPhone 4S以降と第5世代iPod touch、iPad 2/iPad miniでiOS 6.0以降に対応する。
最大の特徴は有料版のHD Player Pack(1,000円)を購入することで、DSDやFLAC、WAVなどのハイレゾ音源の再生が可能になること。iPhoneやiPad、iPod touchに保存した24bit/192kHzまでのFLACとWAV、5.6MHzまでのDSDが再生可能になる。
楽曲の転送はiTunes 11以降を利用。USB接続したパソコンで、iPhoneなどのデバイスを選択し、[App]の項目から[HF Player]を選択。HF Playerに楽曲をドラッグアンドドロップする。iPhone 4Sを用いて編集部で試したところ、DSD(.dsf)や、24bit/192kHzのFLACファイルも再生可能となった。
設定画面では最高192kHzまでのアップサンプリングのON/OFF設定のほか、DSDでデジタル出力する際の方式をPCM変換とDoP(DSD over PCM)から選択できる。なお、iPhoneなどからのデジタル出力には、アップルによるiOS用のアダプタ「Camera Connection Kit」などが別途必要。また、DoPモードでの利用時には、着信音などプレーヤーの再生音以外の入力時にノイズが出ることから、マナーモードなどでの利用を推奨している。
また、16,000タップ以上の個別バンドを持ち、高精細な設定がタッチ操作で行なえるリニアFIRイコライザを搭載。音質劣化を抑えながら、イコライザによる音質調整が楽しめる。また、イコライザにはHD/SDモードを用意し、HDモードではより演算能力を高め、緻密なイコライザ設定が行なえるという。
海外ミュージシャンによる推奨イコライザ設定なども用意。アプリ内にアーティストの紹介ページを用意するなどの機能も備えている。
また、ヘッドフォン/イヤフォンの新モデルとしてiPhoneコントロール対応ケーブルを付属した「ES-CTI300」と「IE-CTI300」も発表。12月中旬より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格はヘッドフォンの「ES-CTI300」が22,000円前後、イヤフォン「IE-CTI300」が19,000円前後。詳細は別記事で紹介する。
ハイレゾ音楽配信サービス「e-onkyo.com」と、ハイレゾ対応アプリ、ヘッドフォンと、「音の入口から出口まで」一貫してオンキョーの音を届け、ヘッドフォンならではの新しい音楽の楽しみ方を提案していくという。