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ルネサス、4K/2K HEVC対応のビデオコーデックIPを開発

車載やモバイル向けに展開

 ルネサス エレクトロニクスは、新しい動画コーデックとして注目される「HEVC/H.265」に対応したビデオコーデックハードウェアIPを開発した。同IPを11月から発売開始し、開発中の車載情報機器向けSoC「R-Carシリーズ」の第3世代品への搭載を計画している。

 新IPは、HEVC/H.265方式に準拠した新開発の独自アルゴリズムによる高画質・高圧縮エンコードが可能で、解像度は4K2K(4,096×2,160)の30フレーム/秒に対応。遅延も最小3msまで抑え、リアルタイム処理に活用できるという。

 HEVCの高圧縮性能を活かし、4K/2Kの30フレーム/秒映像のデータ容量を、従来方式のフルHDの60フレーム/秒相当まで抑えることができる。また、1080/60pに特化した小ハードウェア構成での提供も可能。モバイルや民生、車載情報、産業機器における長時間録画や狭帯域動画伝送などに向けて展開する。

(臼田勤哉)