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Carot One、超小型セパレートアンプセット「Tube P.P」

真空管プリFABRIZIOLO+新パワーDIEGOLO。約6万円

左が新開発のパワーアンプ「DIEGOLO」、右が真空管ヘッドフォン/プリアンプ「FABRIZIOLO」

 ユキムは、伊Carot Oneの小型セパレートアンプセットとして、既に単品発売している真空管ヘッドフォン/プリアンプ「FABRIZIOLO」と、新開発のパワーアンプ「DIEGOLO」を組み合わせた「Tube P.P」を12月20日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は59,800円前後。

 なお、搭載する真空管を希少価値の高いものに交換した、日本限定バージョンも初回30セット限定で発売する。「La Serie Limitata」“FABRIZIOLO La Serie Limitata(Mullard ECC82)+DIEGOLO”も発売する。価格はオープンで、店頭予想価格は79,800円前後。

Tube P.P

 単品発売している「FABRIZIOLO」(オープン/実売28,000円前後)に、小型のパワーアンプを組み合わせたセパレートアンプセット。小型ながらセパレート構成という設計は、Carot Oneの第1弾モデル「ERNESTOLO」でも採用されたコンセプトだが、「Tube P.P」では筐体や電源部も完全に別々にする事で、そのコンセプトをより追求したモデルとなる。

スピーカー端子はターミナルBOXに備えられており、アンプからLANケーブルで接続する

 新開発のパワーアンプ「DIEGOLO」は、ステレオミニのライン入力のみを備えたシンプルな仕様で、出力は12W×2ch(4Ω)。スピーカー端子には、Ethernetで使われるRJ45端子を採用。スピーカーターミナルがアンプと別筐体になっており、そのターミナルBOXにLANケーブルで接続する形となる。そのため、LANケーブルの長さを変える事で、設置の自由度を高められる。

 アンプ部はデジタルアンプで、TripathのTA2024を使用。電源は付属のアダプタを使用。外形寸法は67×118×27mm(幅×奥行き×高さ)。スピーカーターミナルBOXは67×41×27mm(同)。

 真空管ヘッドフォン/プリアンプ「FABRIZIOLO」は、ヘッドフォンアンプと、真空管を採用したプリアンプ部で構成。入力端子はアナログRCAとステレオミニが各1系統。出力は、ステレオミニのヘッドフォンとプリアウトを各1系統備える。

 ヘッドフォンアンプ部のSN比は92dB、出力は3W×2ch(33Ω)、周波数特性は15Hz~100kHz。入力インピーダンスは10kΩ。プリアンプ部は真空管の「6DJ8/6922」シリーズまたは「12AU7」シリーズに対応。製品に真空管を1個付属する。電源はACアダプタを使用。外形寸法は67×125×80mm(幅×奥行き×高さ/真空管含む)。

La Serie Limitata

La Serie Limitata

 前述の「Tube P.P」で使っている真空管を交換した限定モデル。「FABRIZIOLO」の真空管はMullard製の「ECC82」とし、低歪み・低ノイズなナショナルセミコンダクター製オペアンプ「LME49990」も2基搭載している。

 また、「FABRIZIOLO La Serie Limitata MullardECC82 Great Britain」の文字と、台数限定のシリアル・ナンバーが刻印されたスペシャルリングプレートを装備。

 さらに、限定セットのみのスペシャル・オプションとして、独AVINITY製のステレオミニケーブル(非売品)も付属する。

(山崎健太郎)