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Carot One、「ERNESTOLO」と「FABRIZIOLO」の日本限定版。オペアンプ/真空管を変更

右が「ERNESTOLO EX」、左が「FABRIZIOLO」

 ユキムは、伊Carot Oneの真空管搭載プリメインアンプ「ERNESTOLO」と、ヘッドフォン/プリアンプ「FABRIZIOLO」の真空管やオペアンプなどを変更した上位版「Exclusive Edition」を、日本のみで4月5日より順次発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格と発売日は「ERNESTOLO EX」が49,800円前後で4月5日発売、「FABRIZIOLO EX」が35,800円前後で5月発売。既発売のノーマルモデルも併売する。

 既存モデル「ERNESTOLO」(実売47,000円前後)や「FABRIZIOLO」(実売32,600円前後)から、オペアンプをTI/バーブラウンの「OPA2064AP」に変更したほか、真空管を6Vの6922管から、12VのスロバキアJJ製ECC802S管に変更。この真空管はMullard ECC802Sの復刻モデルで、既発売のノーマルモデルから音質向上を図っている。さらに、日本国内で真空管のバイアス調整や左右チャンネルのレベル調整を1台ずつ行なった。真空管の周りにはヘアライン仕上げのシルバーリングを配している。

 「ERNESTOLO EX」は、プリアンプ部に真空管を使用し、デジタルアンプを使ったパワーアンプと組み合わせた、ハイブリッドのプリメインアンプ。入力はアナログRCAとステレオミニが各1系統。ヘッドフォン出力はステレオミニ。ステレオミニのプリアウトと、バナナプラグ対応のスピーカー端子も備える。外形寸法は57×125×115mm(幅×奥行き×高さ)。

 「FABRIZIOLO EX」は、ERNESTOLOからヘッドフォンアンプ部と真空管のプリアンプ部のみを取り出して、コンパクトな筐体に収めたモデル。入力はアナログRCAとステレオミニが各1系統で、ステレオミニのプリアウトも備える。外形寸法は67×125×80mm(幅×奥行き×高さ)。

 いずれも、ヘッドフォンアンプ部の仕様はSN比が92dB、出力3W×2ch(33Ω)、周波数特性15Hz~100kHz。プリアンプ部はSN比92dB、全高調波歪み率0.05%(10kΩ)、0.15%(33Ω)。ERNESTOLO EXのパワーアンプは6W×2ch(8Ω)、15W×2ch(4Ω)、SN比は98dB、ダイナミックレンジは98dB。

オペアンプはTI/バーブラウンの「OPA2064AP」
スロバキアJJ製のECC802S管を使用
上から見たところ。真空管の周りに「EXCLUSIVE EDITION」と記したリングを配している

(中林暁)