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エソテリック、TANNOY最高峰「Kingdom Royal」にカーボンブラック。462万円/本

Kingdom Royal Carbon Black

 エソテリックは、英TANNOY(タンノイ)の最高峰スピーカー「Kingdom Royal」に新色Carbon Blackを追加。2014年1月1日より受注開始する。価格は462万円/台。ウォールナットの従来モデルは288万7,500円/台。

 TANNOYの最上位4ウェイフロア型スピーカーで、メタルブラック塗装のエンクロージャやサイド/バックのバーチ材部表面にカーボンファイバーをあしらったスペシャルモデルとなる。

 300㎜径の同軸2ウェイユニット(75㎜径ツイータと52㎜径ボイスコイルのミッドレンジ)と、25mm径のスーパーツイータ、380㎜径サブウーファで構成。4ウェイ3ドライバとなる。エンクロージャは、同軸ユニット部とスーパーツイータ部が密閉型、サブウーファがバスレフ型。

 同軸2ウェイユニット部は、タンノイ独自の「デュアルコンセントリック」方式により、ツイータとミッドレンジを点音源に限りなく近づけ、正確な定位感を実現。ミッドレンジは軽量/高剛性のマルチファイバー・ペーパーコーンを採用し、精密なエッジ巻きボイスコイルと大型フェライトマグネットを搭載。低域~中低域にかけて優れたトランジェント特性を獲得したという。

Kingdom Royal Carbon Black
背面
2013東京インターナショナルオーディオショウのKingdom Royal Carbon Black展示

 ツイータ部は焼き戻しされたアルミ合金の振動板とウェーブガイド、1.5㎏の重量級フェライト磁気回路を組み合わせたコンプレッションホーンドライバとなっており、大口径化により700Hzまで再生帯域を拡張、スムーズでリアルなボーカル再生や、細部のニュアンスまでの正確な再現を可能にしたとしている。スーパーツイータの振動板には、高い内部損失と低カラーレーション、61kHzまでフラットな周波数特性を持つというマグネシウム合金を採用している。サブウーファは380mmマルチファイバー・ペーパーコーンを採用し、磁気回路にはフェライトマグネットを搭載する。

 クロスオーバーネットワーク部は、HF/LFそれぞれのネットワークを別のボードに配置。各ネットワークボードを2段積み重ねた「ダブルデッキ構造」で、ボードをラバーサスペンションと真鍮製の支柱を組み合わせてエンクロージャ底部からフローティングさせて振動の影響を防ぐ「フリーフローティングマウントシステム」を採用している。

 エンクロージャは厚み30mmで、HDF(High-Density Fiberboard)の削り出し加工と、バーチ(樺)材を組み合わせている。エンクロージャ容積は160リットル。推奨アンプ出力は20W/ch~600W/ch、連続許容入力は300W(最大1,200W)。周波数特性は24Hz~61kHz、インピーダンスは8Ω。外形寸法は585×600×1,275mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約132kg。

(臼田勤哉)