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フォステクス、モニタースピーカー「6301」を一新。D級アンプ搭載「6301N」4機種

6301N

 フォステクスは、30年以上に渡って販売しているアクティブモニタースピーカー「6301シリーズ」をモデルチェンジ。「6301NB」(現行品の6301B-Hと同等)など「6301Nシリーズ」4製品を6月下旬より発売する。いずれも、パワーアンプをD級にしたほか、インレット型の電源ケーブルを採用するなどの変更を行なっている。正式な価格/発売日は6月上旬に発表。従来シリーズは順次生産を終了し、修理/サポートは、生産終了から6年を目処に継続する。

 ラインナップは4製品で、全機種に標準フォン入力(アンバランス)を装備。標準フォンのみの「6301NB」(6301B-H同等)のほか、標準フォン/XLR(電子バランス)装備の「6301NE」(6301BE-H同等)、標準フォン/XLR(トランスバランス)の「6301NX」(6301BX-H同等)、標準フォン/XLR(デジタルAES/EBU)の「6301ND」(6301D同等)を用意する。

 ユニットは10cm径フルレンジ1基で、エンクロージャは密閉型。従来モデルからの変更点として、パワーアンプを全機種でD級とし、定格出力を20Wに増加させつつ消費電力は10Wに削減。消費電力を0.5W以下にするスタンバイモード(欧州ErP指令対応)も搭載した。横幅/高さは旧シリーズと同じサイズ。奥行はヒートシンクレスになり縮小した。外形寸法は共通で、120×120×189mm(幅×奥行き×高さ)。

6301Nの背面

 再生周波数帯域は、従来モデルの80Hz~13kHzから、新モデルは70Hz~15kHzへ拡張。電源はスイッチング方式を採用し、ワールドワイドで使用可能(保証は日本国内での使用のみ)とした。電源ケーブルはインレット型を採用し、付属ケーブルの長さは2m。

 いずれも、出力音圧レベルは85dBW(1m)、最大出力音圧レベルは98dB、全高調波歪み率は0.05%。エンクロージャは密閉型で、アルミダイキャスト製。重量は、NBが2.22kg、NEが2.23kg、NXが2.27kg、NDが2.24kg。

 なお、従来モデル「6301B」専用の壁面取付けブラケット「9610」も、取付時の角度調整範囲等を改良し、新旧6301シリーズで併用を可能とした製品へのモデルチェンジを予定している。

(中林暁)