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オーテク、ビギナー向けMC型カートリッジ「AT-F2」
カートリッジやヘッドシェルなど13製品の値上げも
(2014/6/2 13:11)
オーディオテクニカは、MC型ステレオカートリッジ「AT-F2」を6月20日に発売する。価格は30,000円。
1988年に発売されたビギナー向けモデル「F」シリーズの新モデル。左右チャンネルのそれぞれに円筒状コイルを配したMC型(デュアルムービングコイル)のステレオカートリッジで、L/Rが独立して発電されるため、クロストークを抑え、優れたセパレーション特性を備えるという。
スタイラスチップには、先端曲率半径0.3×0.7milの楕円針を採用。チップはアルミカンチレバーに埋め込み接着されている。このほか、バーチカルスタビライザー機構も搭載する。
マグネットには、最大エネルギー積がBHmax:50[kJ/m3]のネオジウムマグネットを採用。ヨークには優れた磁性材料の純鉄を用いて、コイルギャップ部の集中磁界を強化している。コイルはPCOCCを使用。ボディはアルミ合金をベースに、硬質樹脂で共振を抑えこんだ構造で、高剛性化とSN比の向上を図っている。
再生周波数帯域は15Hz~30kHz、出力電圧は0.32mV(1kHz、5cm/sec.)。チャンネルセパレーションは25dB(1kHz)で、出力バランスは1.5dB(1kHz)、針圧は1.8~2.2g(2.0g標準)、コイルインピーダンスは12Ω。垂直トラッキング角は23度。外形寸法16.8×25.4×17.3mm(幅×奥行き×高さ)、重量は5.0g。別売の交換針は21,000円。
また、MCカートリッジの「AT-F7」が30,000円から38,000円になるなど、アナログレコード用カートリッジ、交換針、ヘッドシェルなど13製品の価格を7月1日より値上げ。理由については、「金型メンテナンス経費の負担増や、部品類の製造業者の減少などによる製造コストの高騰が著しく、現行価格の維持が困難なため」としている。
品名 | 型番 | 新価格 | 旧価格 |
---|---|---|---|
MCカートリッジ | AT-F7 | 38,000円 | 30,000円 |
AT33EV | 68,000円 | 55,000円 | |
AT33PTG/II | 72,000円 | 58,000円 | |
AT-OC9/III | 78,000円 | 62,500円 | |
MCカートリッジ 針交換 | AT-F7針交換 | 26,600円 | 21,000円 |
AT33EV針交換 | 47,600円 | 38,500円 | |
AT33PTG/II針交換 | 50,400円 | 40,600円 | |
AT-OC9/III針交換 | 54,600円 | 43,750円 | |
ヘッドシェル | AT-LH18/OCC | 8,500円 | 6,800円 |
AT-LH15/OCC | 8,200円 | 6,500円 | |
AT-LH13/OCC | 7,800円 | 6,200円 | |
MG10 | 4,800円 | 3,600円 | |
AT-LT13a | 3,800円 | 3,000円 |