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アイ・オー、4K機器やクリエイティブの小型USB DAC、スマホでCDリッピングなど新製品展示会

 アイ・オー・データ機器は25日、同社が取り扱う機器を紹介する「I-Oソリューションフェア2014 SUMMER」を開催。4K対応のディスプレイやUSBグラフィックアダプタ、AndroidスマートフォンでCDをリッピングできるドライブ「CDレコ」などを紹介した。

4K液晶ディスプレイ「LCD-M4K281XB」

4Kディスプレイ、4K対応USBグラフィックアダプタ

「LCD-M4K281XB」

 4K関連では、25日に発表した28型の4K液晶ディスプレイ「LCD-M4K281XB」(7月下旬発売/オープンプライス/店頭予想価格74,000円前後)と、4K出力可能なUSBグラフィックアダプタ「USB-4K/DP」(7月中旬発売/14,300円)を展示。

 「LCD-M4K281XB」は3,840×2,160ドットの4Kパネルを採用した28型ディスプレイで、PinP(Picture in Picture)による2画面表示機能や、PoP(Picture Out Picture)による最大4画面の表示が可能。ブルーライト(青色光)をカットするブルーリダクションも備えている。

 入力端子はDisplayPort×2とHDMI×2(1系統はMHL兼用)、アナログRGB。DisplayPortは4K/60Hz入力に対応し、HDMIは4K/30Hzまでの対応となる。

4K出力可能なUSBグラフィックアダプタ「USB-4K/DP」

 組み合わせたデモを行なっていたUSBグラフィックアダプタ「USB-4K/DP」は、パソコンのUSB 3.0端子に接続し、アダプタに備えたDisplayPortから、最高3,840×2,160ドット/30pの4K映像出力が可能。DisplayPortの無いパソコンでも、4Kディスプレイへの出力が可能になる。

4K出力に対応するPCI Express接続のビデオカードも参考展示

 デジタルカメラで撮影した高解像度の写真表示などの利用提案を行なっている。なお、動作制限として1,920×1,080ドットを超える動画の出力には非対応。また、HDCPにも対応していないため、地上デジタル放送やBDビデオなどのコピー保護された映像は表示できない。対応OSはWindows Vista/7/8/8.1で、4K/30p出力時にはCPUがIntel Core i5 2GHz以上、メモリ4GHz以上、GPUはIntel HD 3000以上/ATI Radeon HD 500以上/NVIDIA GeForce 400M以上などが必要。

 また、会場では参考展示として、デスクトップパソコン向けに、4K出力に対応するPCI Express接続のビデオカードも用意。発売日や価格は未定だが、アイ・オーが展開する4K対応製品ラインナップの1つとして紹介していた。

SeeQVault対応の外付けHDDやクリエイティブの小型USB DACなど

 自宅のテレビ/レコーダで録画した番組を保存し、外出先から視聴できる「DTCP+」対応のNAS「RECBOX +REMOTE(レックボックス リモート)」を紹介。4TBモデル「HVL-AT4.0」は58,300円で販売されている。

 会場では、DTCP-IP対応のプレーヤーアプリである「DiXiM Digital TV for iOS」、「DiXiM Digital TV for Android」をインストールしたスマートフォンやタブレットと連携、録画した番組をワイヤレス再生するデモを行なっていた。

「RECBOX +REMOTE」とリモコン
スマートフォンやタブレットから、DTCP-IP対応アプリ「DiXiM Digital TV」を使って録画番組を視聴しているところ
SeeQVault対応のテレビ録画用USB HDD「AVHD-USQ series」。写真は5月の「iVDR EXPO 2014」で展示されたもの

 また、テレビ関連の今後の製品としては、コンテンツ保護技術のSeeQVaultに対応した外付けHDD「AVHD-USQ」の開発も予告。2014年に発売する予定で、録画機能付きテレビやレコーダとHDDを接続、そこに保存した番組を、SeeQVault対応機器であれば手軽に再生できるようになるという。

「Sound Blaster E1」

 クリエイティブメディアの新製品も展示。5月から発売されている「Sound Blaster E1」(直販5,280円)は、44.1kHz/24bitまで対応するコンパクトなUSB DACで、ステレオミニのライン入力も装備。出力はステレオミニのヘッドフォン出力を2系統(1つはマイク入力兼用)搭載。バッテリも内蔵しており、USBオーディオだけでなく、単体でポータブルヘッドフォンアンプとして使う事もできる。

 さらに、その上位モデルとなる「Sound Blaster E3」も参考展示。Bluetoothに対応し、NFCによるペアリング機能にも対応。さらにUSB DAC機能は96kHz/24bitまで対応する予定で、さらなる機能強化に向けて開発を進めているという。ゲームなどを迫力の音声で楽しめる「SBX Pro Studioテクノロジー」など、「E1」が備えている機能も踏襲する。

「Sound Blaster E3」。天面にNFCマークも備えている
ヘッドフォン出力は2系統
操作ボタンは側面に
反対側の側面にも通話や再生ボタン、電源・ペアリングボタンなどを用意

 4月から発売されているのが、Androidスマートフォンとケーブルで接続、PCを使わずに、音楽CDをスマートフォンへリッピングできるドライブ「CDレコ」(CDRI-S24A/オープンプライス/実売8,640円前後)。

 Android 4.1以降のUSBホスト機能を持ったスマートフォンで利用できるCDドライブで、付属のUSBケーブルでスマートフォンと接続。Google Playからアプリ「CDレコ」をダウンロードし、そのアプリを使い、音楽CDをスマートフォンに取り込める。

接続したスマートフォンへ音楽CDをリッピングできるドライブ「CDレコ」

 リッピングはAACで、ビットレートは「高音質(256kbps)」、「標準(128kbps)」、「長時間(96kbps)」から選択可能。所要時間は、13曲収録で46分のCDの場合で約4分(ドコモSH-02E使用時)。取り込んだ楽曲はスマートフォン標準の音楽再生アプリで再生できる。音楽CDのアーティスト名やアルバム名などをインターネットから自動的に取得する事も可能だ。

 パソコンに詳しくない層もターゲットとしているため、家電量販店だけでなく、従来とは異なる販路への展開も検討しているという。

デジタルサイネージ用ミラー型ディスプレイ

 特殊ガラス技術の「INTELUX(インテルクス)」を持つ合同会社時空と協業、アイ・オー・データのディスプレイ技術などと組み合わせ、ミラー型ディスプレイをデジタルサイネージ市場に今後投入していくという。

 一見すると鏡のようだが、そこに映像を鏡の背後から透過表示できるもの。液晶ディスプレイなどを使ったサイネージでは、映像が流れていない時は真っ黒の板になってしまうが、ミラー型であれば、空間に違和感なく導入でき、人目も惹きやすいという。

INTELUX技術を使ったミラー型ディスプレイ

 さらにミラーの背面に距離センサーも搭載でき、ミラーの前に人が立つとそれを検知、表示するコンテンツを切り替える事もできるという。

 ミラーと背後に設置する液晶ディスプレイ、距離センサーユニット、USBメモリからコンテンツをディスプレイに表示する再生機「LinkTV-Pro」で構成されており、ミラーのサイズなどは顧客のニーズに合わせたカスタマイズも可能になる見込み。

アイ・オー・データが過去に発売してきた懐かしの周辺機器を展示するコーナーも

(山崎健太郎)