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ビデオリサーチ、録画番組再生などのタイムシフト視聴動向を調査。'15年1月からデータ提供へ

 テレビの視聴率調査を行なっているビデオリサーチは、テレビ番組を録画してから視聴するなど、近年のテレビ視聴動向の変化に対応するため、タイムシフト視聴の動向を把握するための研究を実施。その一環として、2013年10月から、関東地区の視聴率調査仕様に準じたタイムシフト調査を開始。調査データの一部を14日、公開した。なお、2015年1月からのデータ提供を予定しており、今後はそれに向けた準備を進めていくという。

 録画番組の再生で、どの番組を視聴しているかを判別するために、番組の音声を認識する、音声フィンガープリントによる機械式調査を採用。調査エリアは関東地区で視聴率調査を行なうのと同一のエリア(調査は別サンプルで実施)で、そのエリアに居住する“自家用テレビ”を所有する世帯と、世帯内に居住する4才以上の家族全員が対象。なお、調査対象となった世帯の約78%がタイムシフト視聴可能な世帯だったという。

 調査対象数は300世帯、約800人(世帯内個人数はローテーションなどにより日々変化)、サンプリングは国勢調査の統計情報をもとに、無作為一段系統抽出により基準世帯を抽出したという。

 14日に公開されたデータは、2014年3月31日~6月29日までの調査結果で、タイムシフト視聴が多い番組順に並べられている。11位までは以下の通り。ビデオリサーチのサイトには48位までが記載されている。

 なお、順位の元となる「番組平均7日内再生率」は、放送日当日に加え、放送日翌日から7日内の期間での番組再生率を表したもの。複数回放送された番組の再生率は、期間内における全放送回の平均値となっている。

 【番組名/番組平均7日内再生率】

  • 1位 日曜劇場・ルーズヴェルト・ゲーム:7.7%
  • 2位 笑っていいとも! ※最終回:7.5%
  • 2位木曜ドラマ劇場・MOZU Season1・百舌の叫ぶ夜:7.5%
  • 4位 金曜ドラマ・アリスの棘:7.4%
  • 5位 木曜劇場・続・最後から二番目の恋:6.8%
  • 6位 木曜ドラマ・BORDER:6.4%
  • 7位 笑っていいとも! グランドフィナーレ感謝の超特大号:5.6%
  • 7位 SMOKING GUN・決定的証拠:5.6%
  • 7位 ビター・ブラッド・最悪で最強の親子刑事:5.6%
  • 7位 花咲舞が黙ってない:5.6%
  • 11位 極悪がんぼ:5.5%

(山崎健太郎)