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ビデオリサーチ、TV番組への反応を測る「Twitter TV指標」

'14年6月提供。CMやタレントの指標開発も予定

 ビデオリサーチは10日、Twitter上でのテレビ番組への反応を測る基準となる「Twitter TV指標」の提供において、米Twitterと協業することに合意。2014年6月より同指標の提供を開始する。

 Twitter TV指標は、「ツイートの投稿数」と、「ツイートしたユーザー数」、「インプレッション数」、「インプレッションユーザー数」などで構成。これらのうち「インプレッション」は、米Twitterとの協業により、ビデオリサーチが国内で初めて提供する。

 ビデオリサーチは、テレビとTwitterの関係性として「Twitterによるテレビ視聴への誘引効果」を挙げている。同社は「他者に影響を及ぼすという観点ではツイートの投稿数よりも表示数が適している」とし、広告の表示によりツイートが到達したことを示すインプレッションを指標化することで、影響度合いの把握に寄与すると見ている。

 また、投稿されるツイートから、テレビ番組に対する評判や話題性など「番組コンテンツの価値」を分析。ツイートの密度(時間変化・集中度)や構造(投稿とインプレッションの比率)、ツイートの内容(テーマ・話題)などを俯瞰的に確認するなど、ツイートの解析にも積極的に取り組んでいるという。

 これまで同社は、ハッシュタグを基準とした指標の整備を目指していたが、ハッシュタグを用いないツイートも多数存在する実態を踏まえ、ハッシュタグとキーワードの両方を用いたツイートの取得に変更する。

 今後は、広く活用される共通指標となることを目指し、「テレビ関係者の意見を取り入れた公平性が保たれる取得方法に留意するとともに、今回の取り組みがテレビメディアの評価を多角的に捉える一助となるように努める」としている。また、テレビ番組だけでなく、テレビCMやタレントの指標開発なども実施していくという。

(中林暁)