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ORB、漆塗りを施した100台限定のDSD 5.6MHz対応USB DAC。ヘッドフォンアンプも

 ORBは、5.6MHzまでのDSDや192kHz/24bitのPCM音源に対応したUSB DAC「JADE casa DSD」の限定モデルとして、漆塗りを施した「JADE casa DSD JAPAN」を100台限定で7月31日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は75,000円前後。カラー以外の仕様は既存のモデルと同じ。

JADE casa DSD JAPAN

 また、USD DACに合わせて、漆塗りのヘッドフォンアンプ「JADE casa JAPAN」も30台限定で発売する。店頭予想価格は58,000円前後。

漆塗りを施したUSB DAC「JADE casa DSD JAPAN」

 発売中のUSB DAC「JADE casa DSD」(6月29日発売/実売66,000円前後)に、金沢の職人が手作業で漆塗りを施した限定モデル。「漆塗りならではの奥行きのある質感で、気品と風格溢れる艶やかな表情が楽しめる」という。

背面

 入力はUSBと同軸デジタルを各1系統装備。2.8/5.6MHzのDSD音源(USB入力のみ)と、192kHz/24bitまでのPCM音源に対応する。DoP/dCS方式でのDSDネイティブ再生が可能で、USBはアシンクロナス(非同期)転送に対応。出力はアナログRCA。

 DACはPCMとDSDの両方に対応するバーブラウン製「PCM1792A」を搭載。DSD再生時には、DAC内蔵のアナログFIRフィルタにより、好みの音質を選択できる。CIRRUS LOGIC製の「CS8422」も搭載し、PCM信号を低ジッター化。内部でサンプリングレートを192kHzに固定することで、アナログ回路のローパスフィルタとの相性を最適化している。

 電源回路には磁束もれと振動が小さく、高いパワーレスポンスのRコアトランスを採用。デジタル、アナログ回路用の電源回路には、トランスから個別に5個の電源を搭載する。アナログ回路は、L/Rの配線を分離し、+側と-側を対称に設計。無帰還アンプの採用により、フィードバックが発生せず、ノイズの無い音楽信号のみを伝達するとしている。アンプのL/Rチャンネルにはそれぞれ39個のトランジスタを使用し、「芯が強く実体感のある音楽再生を実現する」という。逆位相になっている音源や機器を正位相にする「位相反転機能」も搭載する。

 電源はACアダプタを使用し、消費電力は15W。外形寸法は220×220×50mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約1.8kg。真鍮削り出しインシュレーター(4個)とゴム足(4個)が付属。縦置きにも対応する。

ヘッドフォンアンプ「JADE casa JAPAN」

JADE casa JAPAN

 発売中のヘッドフォンアンプ「JADE casa」(2012年10月発売)に漆塗りを施した限定モデル。入力はアナログRCAとステレオミニ、出力はステレオ標準を装備する。ヘッドフォンの推奨インピーダンスは16~300Ω。

 Rコア電源トランスや、ディスクリート構成のアンプ出力段、左右独立した電源回路を持つ「デュアルモノアンプ構成」などを採用する。再生周波数特性は20Hz~20kHz。定格出力は180mW×2ch(32Ω)。電源はACアダプタを使用し、消費電力は20W。外形寸法は220×241×50mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約2kg。

(一條徹)