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iFI-Audioの超弩級機「micro iDSD」、パイオニア8ch DAC×2内蔵「U-05」など注目アンプ総登場
(2014/6/28 22:02)
最新のイヤフォン・ヘッドフォンが体験できるイベント「第5回ポータブルオーディオフェスティバル2014 in 秋葉原」(通称ポタフェス)が、6月28日、秋葉原の「ベルサール秋葉原」で開幕。会期は28日、29日の2日間、入場は無料。ここでは各社のUSB DACやヘッドフォンアンプを中心にレポートする。
iFI-Audio
iFI-Audioブースの目玉は、7月19日発売の「micro iDSD」。USB DAC兼ヘッドフォンアンプで、プリアンプとしても使える。価格は69,000円。
TIバーブラウンのデュアルコア構成チップセットを搭載しており、パソコンとUSB接続し、DSD 512/256(11.2MHz)/128(5.6MHz)/64(2.8MHz)、DXD(768/705.6/384/352.8kHz)、PCM(768/705.6/384/352.8/192/176.4/96/88.2/48/44.1kHz)をサポートするハイスペックなモデルだ。
同軸/光デジタル入力にも対応、ステレオミニのアナログ入力も搭載。出力は、同軸デジタル、RCAのアナログラインアウト、標準プラグのヘッドフォン出力を用意する。4,800mAhのリチウムポリマーバッテリを搭載し、12時間の使用が可能。iPhoneなどのスマートフォンを1.5Aで充電でき、モバイルバッテリとして使う事もできる。
また、iFI-Audioの製品を乗せられる専用ラック「iRack」も7月19日に発売予定。価格は15,000円。組み立て式で、段数は2~4段でカスタマイズできる。
ラトックシステム
DAC内蔵ポータブルヘッドフォンアンプの新機種「REX-KEB02iP」を展示している。7月下旬発売予定で、想定売価は5万円前後。Windows/Macなどと接続する「USB DACモード」と、Ligntning-USBケーブル/30pin-USBケーブルで接続したiPhoneやiPodからのデジタルオーディオ出力を再生する「iPod互換モード」の2つが利用できる。
DACはESS製「ES9018K2M」を採用。USB DACでは、384kHz/24bitまでのPCM、5.6/2.8MHzのDSDファイルに対応(DoP)。出力は、モノラルミニミニのバランス出力と、ステレオミニのアンバランス出力を各1系統装備している。バランス駆動回路には、TI製「TPA6111」をフルバランス構成によるBTL接続で、L/Rそれぞれに使用している。
パイオニア
7月下旬発売のUSB DAC兼ヘッドフォンアンプ「U-05」も、来場者の注目を集めている。価格は105,000円。パイオニア初のUSB DAC内蔵ヘッドフォンアンプであり、ブースでは内部パーツを見る事もできる。
左右それぞれに8ch DACの「ES9016」を採用。左右それぞれを8chパラレル駆動させ、ノイズを大幅に低減させた。DACの細かな設定もユーザーに開放しており、デジタルフィルタの変更や、DACが同期する際のロックレンジ精度の調整も可能。
USB DAC機能は、DSDが2.8/5.6MHz、PCMは384kHz/32bitまでサポート。ASIOドライバによるDSDネイティブ再生を可能にしている。ヘッドフォンアンプ部にはバランス信号伝送方式を採用。前面にアンバランスの標準ヘッドフォン出力、バランスのヘッドフォン出力を用意。バランス出力は左右独立した2つの端子で接続する3ピンのXLR3端子と、1個の端子でバランス接続が可能な4ピンのXLR4を用意する。XLR端子はいずれもノイトリック製だ。
ディーフ
「Deff Sound」ブランドの新製品として、「DDA-A20RC」という超小型DAC兼ヘッドフォンアンプを参考展示。7月下旬頃の発売を予定しているもので、USB入力と、ステレオミニのヘッドフォン出力を搭載。AndroidスマートフォンのGALAXY S5や、Xperia Z2などとUSB接続し、96kHz/24bitまでの伝送・再生が可能。
PCと接続してUSB DAC兼ヘッドフォンアンプとして使うこともできる。背面にクリップを備え、シャツやバッグなどに手軽にホールド可能だ。
その他
ORBのブースでは、6月29日に発売するUSB DAC「JADE casa DSD」(オープン/66,000円前後)を展示している。USB 2.0のアシンクロナス伝送に対応し、PCMの192kHz/24bit、DSDの2.8/5.6MHz再生も可能なUSB DAC。DoP/dCS方式でDSDネイティブ再生にも対応する。
DACはPCMとDSDの両方に対応するバーブラウンの「PCM1792A」。CIRRUS LOGIC製の「CS8422」も搭載し、PCM信号を低ジッター化。内部でサンプリングレートを192kHzに固定することで、アナログ回路のローパスフィルタとの相性をマッチさせ、「立ち上がりが自然で開放感があり、分離の良いサウンドを実現した」という。入力はUSB、同軸デジタルを各1系統。出力はRCAのアンバランスを1系統搭載する。