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ソニー、Eマウントのフルサイズ向けに動画撮影用パワーレンズ。XLRマイクアダプタも

 ソニーは、Eマウントのフルサイズ用レンズ、FEレンズの新モデルとして、プロ用動画撮影を想定した「FE PZ 28-135mm F4 G OSS」(SELP28135G)を12月下旬に発売する。価格は30万円。

FE PZ 28-135mm F4 G OSS

プロ用動画撮影を想定したパワーズームレンズ

 35mm換算で焦点距離28~135mmのレンズで、F値はF4。インターナルフォーカスで円形絞りを採用している。プロの映像制作での利用を想定し、こだわりの光学設計を採用。フォーカシング時の画角変動やズーミング時の軸ブレを最小化した。最短撮影距離はワイド側で0.4m、テレ側で0.95m。フィルタ径は95mm。

 3つの操作リングを備え、快適なマニュアル操作を実現。ズームリングは可変速ズームで、SSMによる静かなズーム駆動が可能。対応するカメラで利用した場合、ズーム方向を反転させる事もできる。

 絞りリングは動画撮影に最適というスムーズなトルクを追求。フォーカスリングは、回転角が約120度と広く、精緻なピント合わせができるとする。手前にスライドさせる事で、AF/MFの切り替えが可能。

 なお、ズームはパワーズームも備えており、8段の速度変更が可能。パワーズームとマニュアルリングによるズームもワンタッチで切り替えられる。

 三脚座も搭載。レンズのサイズは105mm×162mm(直径×長さ)。重量は1,215g。

 また、パワーズームレンズではないが、FEマウント用の新レンズとしてツァイスの「Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS」も11月7日に発売する。価格は158,000円。光学式手ぶれ補正を備え、防塵防滴にも配慮したという。最短撮影距離は0.28m。フィルタ径は72mm。サイズは78×98.5mm(直径×長さ)。重量は518g。

ツァイスの「Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS」

フラッシュやXLRアダプタキットも

 αシリーズ用のマルチインターフェースシュー向けアクセサリとして、プロ用マイクを装着できるようにするXLRアダプターキット「XLR-K2M」も11月7日に発売される。価格は6万円。

XLRアダプターキット「XLR-K2M」
α7sに取り付けたところ

 2チャンネルまでのマイク・ライン入力が可能で、XLR入力も装備。モノラルのショットガンマイク「ECM-XM1」(XLR-K1Mと同等)も付属する。ファータイプのウインドスクリーンも付属。マイクホルダ部は高い防振性能を持っているという。

 2チャンネルの入力を使い、ステレオ録音をしたり、モノラルマイク2本の音を録音する事も可能。音声のライン入力経由でオーディオミキサーやサウンドボードに接続し、ミキシングした音声を直接ライン入力する事もできる。録音レベルやアッテネーター、風音低減などの設定も可能。

 リモコンの「RMT-VP1K」は、11月7日発売で7,000円。マルチ端子に接続するリモコンで、レリーズ/半押し/バルブの撮影が可能。バルブ撮影時のロック機構は備えていない。また、動画撮影用のRECボタンも用意する。

「RMT-VP1K」はリモコンとIRレシーバの組み合わせになっている

 リモコンとIRレシーバの組み合わせになっており、ワイヤレスでカメラを操作できる。IRレシーバはマルチインターフェースシューに取り付け可能。360度方向からリモコンの信号を受信できるため、背後からカメラを操作する事も可能。なお、IR受光部を備えたカメラで利用する場合は、リモコンだけでも使うことができる。

 外部フラッシュの「HVL-F32M」は12月上旬発売で29,800円。α7シリーズに合わせたコンパクトなデザインを採用。ガイドナンバーは32。24~105mmのオートズームに対応。発光部は縦横に可動し、縦位置でもバウンス発光が可能。サイズは66×82×119mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は230g。

αシリーズと小三元のレンズを収納できるキャリングケース「LCS-PSC7」も発売される。11月7日発売で、価格は17,000円

(山崎健太郎)