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オーテク初のシバタ針搭載MCカートリッジ「AT33Sa」
112,500円。VM型2モデルも
(2014/10/17 12:21)
オーディオテクニカは、MC型ステレオカートリッジAT33シリーズの新モデル「AT33Sa」と、VM型カートリッジ「AT440MLb」、「AT120Eb」を11月14日に発売する。価格はAT33Saが112,500円、AT440MLbが32,000円、AT120Ebが23,000円。
MC型カートリッジ「AT33Sa」
「AT33Sa」は、同社のMC型カートリッジとしては初めてシバタ針を搭載。シバタ針は、ラインコンタクト針特有の優れた高域再生能力に加え、豊かで芯の強い中低域を再生するという。従来のAT33シリーズで採用されてきたボロンカンチレバーにシバタ針を搭載し、これらの振動系を新たに吟味されたシリーズ伝統の2重ダンパーで支持している。
ボロンカンチレバーは、先端に向けて径が細くなるテーパー加工を施したボロン無垢テーパーカンチレバーを採用。テーパー加工による振動系先端部の軽量化と、発電コイルのターン数見直しによる軽量化により、カートリッジの高域特性を改善し、ワイドレンジな再生を可能にしている。コイルギャップ部には、50kJ/m3のネオジウムマグネットと、高い飽和磁束密度のパーメンジュールヨークを採用し、磁気エネルギーを強化。ボディは剛体化設計を採用する。
再生周波数範囲は15Hz~50kHz。出力電圧は0.4mV(1kHz、5cm/sec.)。チャンネルセパレーションは30dB(1kHz)。出力バランスは0.5dB(1kHz)、針圧は1.8~2.2g(2.0g標準)。垂直トラッキング角は23度。コイルにはPCOCCを採用。コイルインピーダンスは10Ω(1kHz)、直流抵抗は10Ω、負荷抵抗は100Ω以上(ヘッドアンプ接続時)。コイルインダクタンスは22uH(1kHz)。
外形寸法は16.6×26.5×16mm(幅×奥行き×高さ)。重量は6.9g。非磁性体ドライバーやワッシャ×2、プロテクタ、カートリッジ取り付けビス(13mm×2、19mm×2)、PCOCCリード線セットなどが付属する。
VM型カートリッジ「AT440MLb」、「AT120Eb」
「AT440MLb」と「AT120Eb」は、VM型デュアルマグネットシステムと、パラトロイダル発電系を採用したカートリッジ。AT440MLbはマイクロリニア針、AT120Ebは楕円針をそれぞれ搭載している。いずれもコイルにはPCOCCを採用する。
針先形状以外の仕様は共通。再生周波数特性は20Hz~20kHz。出力電圧は4.0mV(1kHz、5cm/sec.)。チャンネルセパレーションは28dB(1kHz)、出力バランスは1.0dB(1kHz)。針圧は1.0~1.8g(1.4g標準)。垂直トラッキング角は20度。コイルインピーダンスは3.2Ω(1kHz)、直流抵抗は800Ω、負荷抵抗は47kΩ。コイルインダクタンスは490mH(1kHz)。外形寸法は16×28.2×17.3mm(幅×奥行き×高さ)、重量は6.5g。非磁性体ドライバーやワッシャ×4、プロテクタ、カートリッジ取り付けビス(5mm×2、10mm×2)などが付属。AT440MLbのみPCOCCリード線セットも同梱する。