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サエク、新銅素材「PC-Triple C」を使った業界初のUSBケーブル。20cmで7,300円

 サエクコマースは、業界初となる、新銅素材「PC-Triple C」(ピーシートリプルシー)を採用したUSBケーブル「SUS-380」を12月20日に発売する。価格は20cmで7,300円、70cmで8,400円、1.2mで9,700円、2mで11,300円、3mで14,500円、4mで17,200円。

USBケーブル「SUS-380」

 「PC-Triple C」(Pure Copper-Continuous Crystal Construction/連結結晶高純度無酸素銅)は、古河電気工業の関係会社であるFCMが開発・生産。これまで多くのオーディオ機器で使われてきたPCOCCの製造販売を古河電工が中止したことを受け、それに代わる素材としてFCMが開発した。

 低歪み率/高い伝導率の安定した電気的特性を持つことが特徴。高純度のOFC(無酸素銅)を使い、独自の連続鍛造伸延技術により、信号の伝送を妨げる結晶粒界を横に“寝かせ”、結晶を長手方向に連続化。信号が流れやすくなり、優れた導通性能を実現するとしている。

鍛造処理をする前の導体断面
伸線後の導体断面。結晶同志が融着し、連続した結晶のように変化しているのがわかる

 「SUS-380」は、これを導体に使ったUSBケーブルで、コストパフォーマンスを追求。「低ノイズでより一層S/Nの良い、クリアでワイドレンジな特性を実現。ハイレゾ再生に最適」としている。

 絶縁体には、比誘電率の低いフッ素樹脂を採用。信号伝送に悪影響を与える静電容量を低減。シールドはアルミ箔と編組の2重シールド。シースは難燃性PVCを使っている。ケーブルの外形は5mm。

(山崎健太郎)