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サエク、初の「PC-Triple C」採用スピーカーケーブル

PCOCCに代わる新素材。1,800円/mの「SPC-650」

SPC-650

 サエクコマースは、PCOCCに代わる新たな銅素材「PC-Triple C」(ピーシートリプルシー)を採用したスピーカーケーブル「SPC-650」を6月上旬に発売する。価格は1mあたり1,800円、切り売りとなる。

 「PC-Triple C」(Pure Copper-Continuous Crystal Construction/連結結晶高純度無酸素銅)は、古河電気工業の関係会社であるFCMが開発・生産。これまで多くのオーディオ機器で使われてきたPCOCC(Pure Cupper Ohno Continuous Casting Process)の製造販売を古河電工が中止したことを受け、それに代わる素材としてFCMが開発した。総販売代理店はプロモーションワークス。

 サエクコマースは、4月に世界初のPC-Triple C採用電源ケーブル「AC-6000」を発売しており、今回の「SPC-650」は、同素材を用いた世界初のスピーカーケーブルとなる。PC-Triple Cの0.18×56本を導体とし、構造は2芯拠り合わせ。被覆は非鉛軟質PVC。外径は7.5mm。

 PC-Triple C導体は、低歪み率/高い伝導率の安定した電気的特性を持つことが特徴で、「広いダイナミックレンジは情報量の各段に多いハイレゾ音源の伝送にも最適の導体」としている。不純物の少ない高純度のOFC(無酸素銅)を使用し、独自の連続鍛造伸延技術により、信号の伝送を妨げる結晶粒界を横に“寝かせ”、結晶を長手方向に連続化。信号を流れやすくし、優れた導通性能を実現している。

(中林暁)