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J SPORTS、8K空撮「SKY エアロバティック飛行」を制作

GoPro 4K4面映像も。4K版を4月以降にChannel 4Kで放送

 スポーツテレビ局のジェイ・スポーツ(J SPORTS)は4日、8K(7,680×4,320ドット)の空撮映像「SKY ~エアロバティック飛行~」を制作したと発表した。この映像は、4K試験放送の「Channel 4K」において、4Kダウンコンバート版を4月以降に放送する予定。

「SKY」の映像(写真は3月5日の「4K・8Kコンテンツ制作者ミーティング」で撮影)

 J SPORTSは、'14年秋にサイクルロードレースを4K(3,840×2,160)映像で撮影。これに続き、今回の「SKY」では4倍の解像度となる8Kで撮影した。内容は、高性能プロペラ機によるダイナミックで華麗な技を大空に描く“エアロバティック飛行”を中心に、8K 単板式4Kカメラのソニー「Cinealta F65」などでとらえたもの。「高速移動する被写体と飛行機での空撮による8K映像制作は民間放送事業社としては初の試み」としている。

 固定カメラだけでなく、アクションカム的な撮影も実施。GoPro HERO4を飛行機に取り付けて4K×4面マルチ映像でリアル8K解像度の表現にも挑戦したことで「地上からの大自然の映像と、セスナ機からの空撮による高精細かつ、臨場感あふれるこれまでにない迫力の映像を表現することに成功した」としている。

 「SKY」の撮影は福島市スカイパークで'14年12月6日に行なわれた。地上からの撮影には、8K 4板式カメラの「SHV-8000」(池上通信機)を使用。さらに、ニコンの一眼レフデジタルカメラ「D800」も使っている。パイロットは、総飛行時間約2,500時間(内エアロバティック約850時間)の室屋義秀氏。番組の尺は7分。映像制作には、NHKメディアテクノロジーが技術協力している。

 既報の通り、この映像は3月5日に行なわれた次世代放送推進フォーラム(NexTV-F)主催の「第2回4K・8Kコンテンツ制作者・技術者ミーティング」で上映。4月以降に、NexTV-Fの4K試験放送「Channel 4K」で4Kダウンコンバート版が放送される。

GoPro HERO4を使った4K4Kマルチ映像も制作
SKYの概要
地上撮影には8K 4板式の「SHV-8000」を使用

(中林暁)