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三洋最後の生産子会社「三洋テクノソリューションズ鳥取」、投資ファンドに売却

 パナソニック子会社の三洋電機は、三洋テクノソリューションズ鳥取(STS)の全株式を、ジェイ・ウィル・パートナーズ(JWP)が運営するファンドの出資する特別目的会社ジェイ・アイ・エー(JIA)へ、3月31日付けで譲渡することでJWPと合意した。これにより、三洋電機にとって最後の生産子会社が売却されることになる。

三洋電機にとって最後の生産子会社が売却される(写真は'08年撮影の三洋・大東事業所)

 三洋テクノソリューションズ鳥取は、1966年創立の鳥取三洋電機を継承する形で、意思決定の迅速化や自立的な事業体制の確立を目的として2013年1月1日に設立。通信・ネットワークや、医療関連機器の製造や販売を手掛けている。

 三洋電機は「STSが持つ技術力やお客様との強いパイプを最大限活かし、自立的な事業体制の確立などの目的を実現するためには独立したパートナーのもとで事業運営することが望ましい」との判断で、投資ファンドへの売却を決定。大企業子会社の独立支援や地方中堅中小企業への投資などで実績を持つJWPが運営・管理するファンドが出資するJIAへ全株式を譲渡することとした。

(中林暁)