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東芝、「無限高画質」技術を開発。小型イメージセンサーで大型並の画質
(2015/3/17 10:00)
東芝は、スマートフォンや車載カメラの小型イメージセンサーで、大型イメージセンサー並みの画質を実現するという「無限高画質」技術を開発した。連続する複数枚の撮影画像を独自の高精度動き検出技術により順次処理することで、大型イメージセンサー並みの高感度かつノイズの少ない画質を実現するという。
イメージセンサーの画素数は年々増加しているが、センサーサイズが同じ場合、画素数増加により画素あたりの受光量が減少し、感度が低下。ノイズが発生しやすくなる。また、ノイズを抑えるために露光時間を長くすると、手ブレによる画質劣化が発生する。複数枚の画像を合成する電子式手ぶれ補正も使われているが、そのためには画像保持用の複数メモリが必要となる。
今回開発した「無限高画質」技術は、連続する多数の画像を、独自の高精度動き検出技術で手ブレ補正しながら、画像1枚分のメモリで順次合成することで、ノイズが少なく鮮明な画像を実現できるというもの。
独自の動き検出技術は、大きな手ブレ振動から小さな振動までを効率的に検出。複数枚の画像を合成することで、ランダムに発生しているノイズを除去できるほか、被写体の輪郭を重ねあわせるなどで鮮明さを向上するという。
東芝では、スマートフォンやタブレット、車載、監視、内視鏡などの各種カメラ撮像での実用化に向け、無限高画質技術の研究開発を進めていくとしている。