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ノイズキャンセル+Bluetoothのデノン新ヘッドフォン

デュアルマイクでNC強化。aptX Low Latency対応

 デノンは、Bluetoothワイヤレス接続とノイズキャンセルに対応したヘッドフォン「AH-GC20」を4月下旬より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は33,000円前後。

Bluetoothノイズキャンセルヘッドフォン「AH-GC20」

デュアルマイクでNC強化したワイヤレスヘッドフォン

AH-GC20

 GLOBE CRUISER(グローブクルーザー)シリーズのBluetooth/ノイズキャンセルヘッドフォン。ハウジングの外側と内側に配置した、デュアルアクティブノイズキャンセリング方式を採用。耳元と周囲の両方の騒音から生成した逆位相の信号によりノイズを打ち消し、クリアな音楽再生が可能という。

 ノイズキャンセリングと豊かな低音のバランスをとった新開発の40mmドライバを新開発。明瞭かつエネルギー感豊かなサウンドを実現するという。ハウジングには本体内部の不要振動をダンプし、ナチュラルな音色を実現するというGFRP素材を採用したほか、振動板の前後の音圧バランスを調整することで音響特性を最適化する「アコースティックオプティマイザー」を採用している。

NCに最適化した新開発の40mm径ドライバを採用
ハウジングの外と中にNC用のマイクを内蔵する

 Bluetooth Ver.4.0デュアルモードに対応。8台までのマルチペアリング、2台同時接続のマルチポイントに対応する。コーデックは、低遅延/高音質のaptX Low Latencyと、AACをサポート。対応プロファイルはA2DP、AVRCP、HSP、HFP。

AH-GC20。スマートフォンとBluetooth連携

 ノイズキャンセルとBluetoothによるワイヤレス接続を同時に利用可能で、バッテリ駆動時間は約20時間。ハウジングのコントロールボタンで、音楽の再生や一時停止、スキップ、早送り/戻しなどに対応。また、マイクを内蔵しておりハンズフリー通話も可能。エコーやバックグラウンドノイズを低減し、通話品質を高める「cVc(Clear Voice Capture)」とデュアルマイクによりクリアな音声通話が可能という。

 ヘッドバンドの内側には、通気性に優れたドライフィットクロスを採用。イヤーパッドじは新開発の人工皮革を採用し、肌触りの良さと従来の2倍という耐久性を両立したという。ハンガーはアルミダイキャスト製で、2軸の折り畳み機構も搭載。重量は275g。

電源ボタン部分
ハウジングの側面に操作ボタンを備えている
ハウジングを支えるアーム部分は曲線を使った造形

音を聴いてみる

 ハウジング全体がゴム系の素材で覆われており、傷などがつく心配が少なそうだ。ハウジングを支えるアーム部分は優美なラインで、光沢のあるパーツになっており、全体的な質感も高い。普段着だけでなく、スーツ姿にもマッチしそうなヘッドフォンだ。

 音のバランスは低域がやや強め。しかし、中低域をふくらませたようなボワボワした低音ではなく、芯のある腰の座った低い音がしっかりと出ており、好感が持てる。また、高域の抜けも良く、付帯音も少ないため、音がこもるような感覚も無く、スッキリと開放的な気分でパワフルな音楽が楽しめる。低域がしっかり聴こえるので、電車内や飛行機の中でも使いやすそうだ。

 また、NCヘッドフォンではパッシブヘッドフォンと比べると、音の広がりが狭くなるモデルが多いが、AH-GC20の場合は左右・奥行き方向にも音が広がる様子がしっかりと見え、それも開放的な聴き心地に寄与している。

ヘッドアーム部分
付属のケーブルで有線接続も可能

 NC機能をONにすると、室内の空調の低い騒音が綺麗に消える。鼓膜が強く圧迫されるような強烈さは無く、例えば音を出さずにNC機能だけをONにして勉強に集中するといった使い方もできるだろう。

 付属の有線ケーブルを接続する事も可能で、NC機能をOFFにしても音が出せる。NCのON/OFFで音の傾向に大きな違いはなく、ON時は音の輪郭にメリハリが出る。

ハウジングは平らにしてヘッドバンド方向に折りたためる
付属のキャリングケース

(山崎健太郎)