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FUJINON、4K対応の光学性能を備える放送用80倍ズームレンズ

 富士フイルムは、2/3型センサー搭載の放送用4Kカメラに対応する光学性能を備えたレンズ2製品を7月に発売する。スタジオ・中継制作用の光学80倍ズームレンズ「FUJINON UA80x9」と、ポータブルタイプで光学22倍ズームレンズ「FUJINON UA22x8」の2製品で、こうした性能を有する製品の発売は世界初としている。価格はいずれもオープンプライス。どちらも4月13日から米ラスベガスで開催される「NAB 2015」に出展予定。

光学80倍ズームレンズ「FUJINON UA80x9」

 「UA80x9」は、9~720mmという幅広い焦点距離を1本でカバーする光学80倍の高倍率ズームレンズ。開放F値はF1.7(9~350mm)~F3.5(720mm)。

 独自の光学式防振機構を備え、足場の揺れによる画面上の像ブレを補正することが可能。スポーツ中継やコンサー中継などの撮影時でも安定した映像を実現するという。

 また、撮影距離に応じて複数のレンズ群を制御するフローティングフォーカス方式を採用し、近距離から無限遠まで高解像度・高コントラストの映像を撮影することが可能。分解能を16bitに向上させたフォーカス調整コントローラーにより、4K撮影で求められる精度の高いフォーカス調整も行なえるという。外形寸法は264×610×258mm(幅×奥行き×高さ)、重量は23.5kg。

光学22倍ズームレンズ「FUJINON UA22x8」

 「UA22x8」は、焦点距離8~176mmをカバーするポータブルタイプの光学22倍高倍率ズームレンズ。開放F値はF1.8(8~124mm)~F2.55(176mm)。

 レンズフードなしで2.55kgという重量と、φ110×241.5mm(直径×長さ)というコンパクトな設計のため、スポーツ中継や屋内外での番組制作、報道など多彩なシチュエーションで使用できるとする。また、フローティングフォーカス方式と、16bitの分解能を備えたフォーカス調整コントローラーを採用している。

(庄司亮一)