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CEC、ベルトドライブで12万円のCDトランスポート。ユーザーがベルト交換可能
(2015/4/15 12:49)
CECは、ベルトドライブのCDトランスポート「TL5」を4月21日に発売する。価格は12万円。
一般的なCDプレーヤーやトランスポートでは、ディスクを回転させるターンテーブルの真下にモーターを配置し、モーターの軸にターンテーブルを直結して駆動するダイレクトドライブ方式を採用している。
音楽CDは線速度一定で信号を読み取るために、外周へ行くにしたがい回転速度を徐々に落とす必要があるが、ダイレクトドライブの場合は線速度調整をスピンドルモーター担当。安定的な回転を得るためには、ある程度大きなモーターを使用する必要もあり、そこで発生する振動や電磁ノイズが音質に影響を及ぼしている。
TL5はそれとは異なり、モーターをディスク回転軸から遠ざけて設置。両者をベルトで繋ぐ事で、振動や電磁気的なノイズからの影響を軽減している。
さらに、重量級の真鍮製CDスタビライザー(直径70mm/重さ330g)の使用によってターンテーブルの質量を上げ、慣性の力を利用することで滑らかで安定したディスクの回転も実現。離れて設置するモーターも小さいものが使え、「繊細で美しく音楽性豊かにCDを再生できる」という。
簡単にディスク駆動用ゴムベルトの状態を視認できる構造になっており、ユーザーがベルトを交換する事も可能。「ベルト交換のことを懸念することなく、お好きなCDリスニングを存分にお楽しみ頂ける」としている。
出力はAES/EBU、同軸デジタル、光デジタルを各1系統装備。制御と信号伝送を担う回路基板に全ての端子を直付けすることで、伝送経路の最短化と信号品質の安定性を実現したとする。
消費電力は17W。外形寸法は約435×335×109mm(幅×奥行き×高さ)。重量はCDスタビライザー込みで約8.3kg。