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ドコモ、ひかりTVチューナでの「dTV」視聴に今夏対応。映像/音楽の他社連携強化
(2015/5/13 21:39)
NTTドコモは13日、スマートフォン/タブレットなどの'15年夏モデルや新サービスの発表会を開催した。夏モデルはスマートフォン8機種やタブレット2機種、フィーチャーフォン2機種をラインナップし、発売中の「Galaxy S6 edge SC-04」や「Galaxy S6 SC-05G」を除く機種を、5月下旬より順次発売する。
発表された新モデルは、ハイレゾ対応スマホ「Xperia Z4 SO-03G」、スマホで世界初という虹彩認証機能「Iris Passport」を搭載した「ARROWS NX F-04G」、タブレットの「Xperia Z4 Tablet SO-05G」など。これらの端末については各記事で紹介している。
ここでは、今夏より開始予定の「ひかりTV」と「dTV」連携など他社コラボレーションの新サービスや、CMキャラクターの堤真一さん、高畑充希さんらが登場した発表会の模様をレポートする。
ひかりTVチューナでdTVが視聴可能。リモート視聴も
NTTぷららが提供している映像配信などのスマートテレビサービス「ひかりTV」とドコモが提供中のドコモ向け「ひかりTVチューナ」(STB)を、'15年夏にアップデート。新たに、同チューナでドコモの映像配信サービス「dTV」も視聴可能になる。
ひかりTVの4K映像配信サービス「ひかりTV 4K」にも対応した同チューナをアップデートすることで、簡単な操作によりひかりTVとdTVの両サービスが楽しめるというもの。なお、dTVで視聴可能なコンテンツには一部制限があるという。チューナのアップデートは、ドコモ販売チャネルでひかりTVを契約したユーザーのみの対応となる。
また、2015年内に提供予定のサービスとして、ひかりTVチューナで録画した番組を外出先でもスマートフォンアプリで視聴可能になる。録画済みの番組だけでなく、放送中番組の追いかけ視聴にも対応予定。
ローソン協業、タワレコ/レコチョク連携などパートナー拡大で、付加価値の“協創”
ドコモの加藤薫社長は、同社の取り組みとして、他社とのコラボレーションにより付加価値を共に生み出すという意味の“協創”を実現する「+d」の展開を説明した。
その柱として発表されたのが、コンビニエンスストアのローソンとの協力。新たに全国約11,000店のローソン店舗と、5,400万人以上というドコモポイント保有会員、1,600万人以上のクレジット「DCMX」会員で相互に連携し、6月1日からは全国のローソンでの買い物が、DCMX会員は3%割引と1%ポイント付与され、さらに12月開始予定の「dポイントカード」(現在のドコモポイントをリニューアル)に1%ポイントが貯まることで合わせて「5%のお得」になるという。
貯めたdポイントはローソン店舗で、1ポイント1円として使用可能。Pontaポイントと1:1での相互交換もできる。
発表会にはローソンの玉塚元一社長もゲストとして来場。これまで、ローソンが会員データを活用して商品開発や品ぞろえ改善などを行なってきた経緯を説明。今後はドコモとの協力により、ローソンのPonta会員とドコモのdポイントカード会員の両方に対してサービスを提供し、割引やポイント交換などにより、ローソンへの来店拡大に期待を寄せた。
ドコモとしては、12月から始める「dポイントクラブ」により、ポイント数に応じてレギュラー/ブロンズ/シルバー/ゴールドステージにクラス分けし、特典を提供予定。映画/遊園地などのクーポンや、ホテル宿泊、dマーケットで使えるdTVレンタルクーポン、dミュージックの楽曲ダウンロードなどを用意する。
なお、両ポイントサービスの顧客データはドコモとローソン相互で活用することになるが、個人情報に関わる部分はマスキングして、おおまかに「どんな顧客層が何を買っているか」といった形で共有するという。
音楽サービス関連の他社連携としては、別記事で紹介しているFacebookとdヒッツ/dミュージックの連携サービスに加え、タワーレコードやレコチョクとの連携による「Eggs」というサービスをスタート。
Eggsは、インディーズアーティストとファンとのコミュニケーションを支援するというプラットフォーム。アーティストは写真やプロフィールなどのページを作成でき、楽曲配信や動画投稿を行なうと、一般ユーザーが自由に視聴可能。アーティストとファンが相互にフォローしあうSNSのような場としても利用できる。利用は無料。
ライブイベントなどの応募や、オーディションの場としても活用可能。さらに、獲得したファンの支援を受けて、アーティストがCDをリリースすることも可能で、そのCD化はタワーレコードが担当する。5月20日よりWeb版のサービスを開始し、アプリ版も夏に開始予定。ドコモの加藤社長は「若い方々の夢を応援したい。音楽市場が活性化できれば」と述べた。
そのほか、写真サービスとして、アスカネットとの協力で5月21日より提供するのは、スマートフォンなどで撮影した写真をフォトブックにしてユーザーに届ける「フォトコレクションプラス」。無料の写真アプリ「フォトコレクション」に保存された写真の中から、ユーザーが選択した写真をフォトブック(写真21枚/1冊)に印刷。月額料金280円(送料込み)で指定の場所に届けられる。フォトブックの代わりに、L判プリント(30枚)で受け取ることも可能。
あらかじめ印刷方法や送付先を決めておくと、写真を選択するだけで、毎月自動でプリントして届けられる「らくらくプリント」機能も利用でき、住所入力や決済などが不要でプリントを受け取れる。このサービスでは毎月フォトブック1冊の注文が可能だが、注文をしなかった月のフォトブック注文権利は、最大3冊分まで(L判プリントの場合は最大100枚まで)翌月以降に繰り越すこともできる。
新CMは、堤真一と綾野剛、高畑充希が「新聞記者」に
5月16日よりテレビCMも一新。新たに堤真一さん、綾野剛さん、高畑充希さんを起用する。新CMの内容は、3人が新聞記者に扮する「得ダネを追え! ずっとドコモ」篇、「得ダネを追え! ドコモ光パック」篇の2つで、割引やパックサービスの利用による“得ダネ”を3人が追うというもの。
堤真一さんと、高畑充希さんが来場したほか、綾野剛さんが中継で登場した。CMで綾野さんと初共演した堤さんは撮影を振り返り「男同士で距離が近く、横を向いたらキスしそうでドキドキしました(笑)」と語った。映像中継で出演した綾野さんは、堤さんに関する“得ダネ”として、「男の香りがする。修羅場をくぐってきた男にしか出せない色気のにおい」を感じたという。
まだCM撮影に入っていないという高畑さんは、CMキャラクター出演についてまだ実感が湧かないとしたものの、新機種の一つ「Disney Mobile on docomo DM-01G」を手にすると、ディズニースマホの細かなデザインの作り込みや演出に感動した様子。新作映画「シンデレラ」の日本語吹き替えで出演している高畑さんは、映画のワンシーンをDM-01Gで観ながら「液晶がめっちゃきれい!」と驚いていた。