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Westone、AKシリーズとのバランス接続用MMCX極細0.9mmイヤフォンケーブル
(2015/5/15 11:00)
テックウインドは、Westone Laboratoriesのイヤフォン用アクセサリとして、ハイレゾ対応ポータブルオーディオプレーヤー「Astell&Kern」シリーズで利用できる2.5mm 4極バランス-MMCX端子の「Astell&Kern用バランス極細ケーブル」(Ultra-Thin Balanced Cable for AK)を5月30日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は27,800円前後(税込)。カラーはクリア。5月16日~17日に中野サンプラザで開催される「春のヘッドフォン祭」のWestoneブースで試聴も可能。
2.5mmのバランス出力端子(TRRS)を備えたAstell&Kernの「AK100II」、「AK120II」、「AK240」と、Westone製イヤフォンのMMCX端子に接続して利用できる交換ケーブル。カスタムイヤモニターの「ESシリーズ」や、ユニバーサルモデル「Wシリーズ」、「UMProシリーズ」などのリケーブルに最適というモデルで、「Astell&Kernシリーズ向けにチューニングを行なった、iriver公認のWestoneイヤフォン用ケーブル。プレーヤーとWestoneイヤフォンの性能をさらに引き出す」としている。
銅線をシルバーコーティングした極細ケーブルを採用。0.9mm径で約3gというスリムなケーブルながら張力耐性が高く、丈夫で絡みにくいフレキシブルタングルレス仕様で、編み込み式。長さは約127cm。
極細ケーブルの音質は? AK100IIとAK240で聴いてみた
Westoneユーザーからの問い合わせも多かったという純正のバランス対応ケーブルを、早速試聴してみた。使用したのは、カスタムの「ES 60」と、AKシリーズの「AK100II」、「AK240」。
ES 60標準のケーブルはステレオミニのシングルエンド(アンバランス)で、取り回しの良さなどに大きな不満は無かったが、新モデルの「Astell&Kern用バランス極細ケーブル」は、名前通りスリムさが際立つ。収納時もよりコンパクトになる。
標準ケーブルのシングルエンド接続から、この新ケーブルを使ったバランス接続に変えると、確かに音が変わったのを実感できる。AKシリーズのバランス対応モデルの中では最も低価格な「AK100II」で坂本真綾「これから」(96kHz/24bit)を再生すると、チャンネルセパレーションの高さがよく分かり、立体感が増した。
さらにデュアルDACの究極モデルである「AK240」に変えると、違いはより鮮明。類家心平「KAGARI」(DSD 2.8MHz)は、ライブハウスの中、目の前で演奏を聴いているような濃密な空気感が魅力の音源。新ケーブルでバランス接続に変えると、ステージの存在がよりはっきりと浮かび、音の密度が損なわれることなく、広がり感が一層増したようだ。WestoneとAKシリーズのユーザーにとっては待望であり、注目の純正ケーブルといえる。