ニュース

ラックスマン、ハイレゾUSB DACとLxDTMドライブ搭載で35万円のSACDプレーヤー

 ラックスマンは、USB DAC機能も備えたSACD/CDプレーヤー「D-05u」を7月下旬に発売する。価格は35万円。カラーはブラスターホワイト。

USB DAC機能も備えたSACD/CDプレーヤー「D-05u」

 フラグシップモデル「D-08u」や、ミドルレンジの「D-06u」の性能を受け継ぎ、2009年に発売された「D-05」をフルモデルチェンジした製品。DACには、TI「PCM1795」をデュアル構成(モノラルモード)で採用している。

 USB DACとしては、PCMが192kHz/32bitまで、DSDが5.64MHzまでの再生に対応。PCMはデジタルフィルタで、DSDはアナログFIRフィルターで、それぞれ2種類の音質を切替できる。発振周波数付近のノイズを低減する、高精度・低ジッタの低位相雑音クロックモジュールも搭載。アシンクロナス伝送もサポートする。

 FLAC/ALAC/WAV/AIFFなどの再生に対応した、Windows/Mac用再生ソフト「LUXMAN Audio Player」が付属する。

 光デジタル、同軸デジタル入力も各1系統装備。192kHz/24bitまでのPCMに対応する。CDとS/PDIFは、内蔵するDAIRの高精度クロックで、SACDは専用のジッタリダクションチップで低ジッタ化する。

背面
付属のリモコン

 ディスクドライブは、高剛性のオリジナルメカ「LxDTM」(Luxman original Disc Transport Mechanism)を採用。一般的なセンターメカ構造を採用せず、物量を投入したアナログ回路のための容積の確保や各種信号の理想的な流れ、振動経路、重量バランスを検討した結果、アシンメトリーなレフトサイドレイアウトを採用している。メカニズム全体を強固なシャーシによって囲うボックス構造により、外来振動をリジッドに遮断した。

 アナログ回路は、モノラルモードで動作させたDACの差動出力を、完全バランス構成(同一構成のアンプ×4基)のバッファ回路へ入力し、次段アンプを強力にローインピーダンス・ドライブする。電源部には、大型電源トランスから各回路独立のレギュレーターと大容量ブロックコンデンサを経由するハイイナーシャ仕様となっている。

 筐体は、シャーシ電流によるアースインピーダンスの上昇や発生磁界の影響を防ぐループレスシャーシと、デジタルノイズを遮断するシールドシャーシの複合構造。出力は同軸デジタル、光デジタル、RCAアンバランス、XLRバランスを各1系統装備。RCAは18mmピッチ金メッキ仕上げ、XLRはノイトリック製。

 外形寸法は440×410×133mm(幅×奥行き×高さ)。重量は14.8kg。消費電力は24W(スタンバイ時1W)。

(山崎健太郎)