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エーディテクノ、HDMIパススルー対応の一眼用5型モニタ

5D Mk IIで撮影開始直後の黒画面を防ぐモードも

 エーディテクノは、付属のシューマウントアダプタでデジタル一眼カメラやビデオカメラに装着可能な5型液晶モニタ「55HA」を7月31日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は39,800円前後(税込)。

55HA

 動画撮影用サブモニタとして使用できるHDMI端子搭載の5型液晶モニタで、'11年発売の「CL5585H」の後継モデル。パネル解像度は800×480ドット、コントラスト比は600:1、輝度は400cd/m2、視野角は上下130度、左右150度。外形寸法/重量は「CL5585H」と同じく、134×16×91mm(幅×奥行き×高さ)/約150g。

HDMIパススルー出力を備える

 新たに、最大1080/60p対応のHDMI入力を、別途用意した録画機器などにパススルー出力できるHDMI出力端子と、音声出力用のステレオミニ端子を搭載。側面に4つのファンクションキーを備え、利用頻度の高い機能を割り当てることができる。こうしたキー割り当てやモニタ表示設定などの設定を一括で最大5ユーザーまで保存することも可能。

 新機能として、キヤノン EOS 5D Mark IIのHDMI端子から出力される映像の解像度を、モニタ側で常に480pで表示する「EOS 5D Mark II レックモード」を搭載する。5D Mark IIは、動画撮影開始時にHDMI端子からの出力解像度が自動で1080iから480pに切り替わるが、従来は切り替わりの際にモニタ側の信号認識処理で画面がブラックアウトするため、撮り始めの数秒間は映像確認ができなかった。同モードでは480p固定で表示することでブラックアウトを防ぐ。

EOS 5D Mark IIと組み合わせると、動画撮影を開始直後、画面が数秒間ブラックアウトする
新機能「EOS 5D Mark II レックモード」でブラックアウトを防ぐ
グリッド表示機能

 また、撮影時の構図確認で使用する「グリッド表示機能」や、露出レベルや階調の確認のための「ヒストグラム表示機能」、3種類の色温度(5,600K/6,500K/9,300K)や、任意のRGB成分値で設定できる「色温度設定」、画面に映像表示する際にR/G/B成分とモノクロの計4つから選べる「カラー表示モード」を搭載。

 このほか、ピントの合ったエッジ部分を赤色ラインで表示する「ピーキング機能」、露出レベルを色分布で可視化する「フォールスカラー機能」、露出オーバーやアンダーでの白トビや黒つぶれエリアを警告する「クリップガイド」、その警告表示を行なう任意の輝度値(IRE値)を設定できる「ルマ アンダー(オーバー)警告機能」、入力映像信号をドット・バイ・ドット表示する「ピクセル等倍機能」を搭載。EOS 5D Mark IIとHDMI接続した際に、余分なエリアや黒縁部分をカットして拡大表示する「オート DSLR スケーリング機能」も備える。

 付属のACアダプタや、キヤノン「LP-E6」用バッテリパックプレートにバッテリを取り付けて動作可能。オプションでキヤノン「BP-945」用、ニコン「EN-EL15」用、ソニー「Lシリーズ」用、パナソニック「CGA-D54s」用のバッテリープレートや、脱着可能なナイロン製サンシェードも用意する。

(庄司亮一)