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4K動画対応でF2.8の24倍ズーム搭載「LUMIX FZ300」、'15年中に登場。8K製品開発も
(2015/7/16 18:12)
パナソニックは16日、4K動画撮影が可能なデジタルカメラのラインナップ拡充として、全域F2.8/光学24倍ズームのレンズ一体型デジタルカメラ「DMC-FZ300」を2015年中にグローバル市場に導入すると発表した。また、今後8K(約3,300万画素)動画撮影を視野に入れたレンズや、センサー、エンジンの開発にも着手するとしている。
同社は2014年に発売した世界初の4K動画対応ミラーレス一眼カメラ「DMC-GH4」や、4K動画対応レンズ一体型デジタルカメラ「DMC-FZ1000」を皮切りに、大口径F1.7のLEICA DCレンズ搭載「DMC-LX100」や、LTE通信対応の「DMC-CM1」、ミドルクラスのミラーレス「DMC-G7」など、LUMIXの4K対応製品を拡充してきた。
今回開発を発表した「DMC-FZ300」は、高倍率ズームで機動性の高いレンズ一体型モデルとして2015年中に導入することで、4K対応機種の充実を図る。
1/2.3型、有効1,210万画素のMOSセンサーを搭載。レンズは、ズームしても明るい全域F2.8の光学24倍(25mm-600mm)の「LEICA DC VARIO-ELMARIT」を搭載。空間認識技術(DFDテクノロジー)の採用で、AF高速化と追従性能を高め、アウトドア撮影にも利用できる防塵防滴仕様や、大型ライブビューファインダー、タッチパネル式フリーアングルモニターも装備。
4K動画は3,840×2,160ドットの30p/24pに対応し、ビットレートは最大100Mbps。形式はMP4。AVCHDやMP4のフルHD/60p撮影や、1,280×720ドットでセンサー出力120コマ/秒のハイスピード動画撮影などにも対応する。
同社が提案する撮影スタイルの「4K PHOTO」にも対応。4K連写、4K連写(S/S)4Kプリ連写(30コマ/秒)の3モードに対応する。「4K PHOTO」では、フォーカス位置を変えながら4K高画質で連写撮影することで、撮影後に好みのフォーカス位置を自由に選択できる新機能を開発中。この機能は「フォーカスセレクト」として、2015年度中にファームウェアアップデートでの対応を目指す。
なお、この機能は8月20日発売のミラーレス一眼「DMC-GX8」においてもアップデートで対応予定(時期未定)。
FZ300は、静止画手ブレ補正のPOWER O.I.S.を搭載。動画はアクティブモードの5軸ハイブリッド手ブレ補正に対応する。モニタは3型/104万画素。0.39型で144万画素の有機ELビューファインダも備える。記録メディアはSD/SDHC/SDXCカードで、UHS-Iスピードクラス3(U3)規格まで対応。
Wi-Fiも搭載し、スマートフォンなどへの写真のワイヤレス転送も可能。HDMIマイクロ出力やAV出力、USB 2.0なども備える。内蔵バッテリでの連続撮影時間はモニター時約170分、ファインダー時約165分。実撮影はモニター時約85分、ファインダー時約80分。外形寸法は約131.6×117.1×91.5mm(幅×奥行き×高さ)、本体のみの重量は約640g。