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4K液晶やハイブリッドイヤフォン、スマホなど24製品。家電ブランド「UPQ」始動
(2015/8/6 23:11)
UPQ(アップ・キュー)は6日、デザイン性を高めながら「手に取りやすい価格」のライフスタイル家電・家具を展開する新ブランド「UPQ」を発表。第1弾製品として、4K/60p対応で75,000円の50型4Kディスプレイや、SIMフリースマートフォン、イヤフォン、アクションカメラなど計17種24製品を発売した。
UPQは、「生活にアクセントと遊び心を。」をコンセプトに、"スペック以外も語れる家電&家具"をラインナップするブランド。製品カラーを、ブルーとグリーンの中間色で構成された「blue×green(ブルー・バイ・グリーン)」で統一しているのが特徴で、「世の中の家電には見かけない、ユニークなアクセントカラー」。 今後の製品展開では、別のカラーも検討するという。
製品ラインはディスプレイ製品の「Q-display」、ハイブリッドイヤフォンやBluetoothスピーカーを揃える「Q-music」、アクションカメラ/関連アクセサリの「Q-camera」、SIMフリースマートフォン「UPQ Phone」など。販売は同社サイトから「DMM通販」を通じて行ない、今後は家電量販店などでの販売も検討していく。
「Q-display」の50型4Kディスプレイとアクションカメラ「Q-camera ACX1」については、それぞれ別記事で紹介している。
Q-musicはイヤフォンとBTスピーカー。「国内最安クラス」リケーブル製品も
「Q-music」は、4種類のカナル型(耳栓型)イヤフォンと、デザインにこだわったBluetoothスピーカー1製品の計5製品を用意する。いずれも6日から予約受付を開始し、8月上旬より順次発送予定。
ラインナップは、BAドライバ2基+10mm径のダイナミックドライバ2基のハイブリッド型で、耳掛け式のイヤフォン「QE80」(直販24,600円)、BAドライバ1基+10mm径ダイナミックドライバ1基の耳掛け式「QE50」(同9,580円)、10mm径ダイナミック1基のスポーツ向け「QE10」(同5,500円)。高音質低遅延のaptXコーデックにも対応するBluetoothイヤフォン「QBE10」(同6,500円)。
QE80、QE10はMMCXコネクタ採用でリケーブルが可能。QE10は「国内最安クラスのリケーブルモデル」だという。今後、ケーブルやイヤーピース単体の発売も検討する。
ステレオBluetoothスピーカー「BS01」(同22,500円)は、一筐体に2基のユニットと5W×2chのアンプを搭載。NFC対応でスマートフォンなどとワンタッチペアリングが可能。ステレオミニのアナログ入力も備える。本体にボタンはなく、内蔵のタッチセンサーで音量調整や選曲操作が行なえる。カラーは共通だが表面塗装が異なる2モデルを用意し、艶ありでメタリック調の「BS01M」と艶のないマット調「BS01R」。
日本最安値を謳うSIMフリースマホ「UPQ Phone」
「UPQ Phone A01」は、Android 5.1搭載のLTE対応SIMフリースマートフォン。価格は直販14,500円で、「日本最安値」を謳う。予約受付中で、発送は8月23日頃を予定。カラーは「blue×green」のほか、ホワイトとブラックも用意する。
4.5型854×480ドットの液晶パネルを備え、CPUはCortex-A53 クアッドコア 1.5GHz。メモリは1GBで、内蔵ストレージは8GB。最大32GBのmicroSDHCカードに対応する。カメラは500万画素。FMラジオも備えた。デュアルSIM仕様でWi-FiはIEEE 802.11a/b/g/nで、Bluetooth 4.0にも対応。
12,000mAhモバイルバッテリ内蔵のスーツケース「UPQ Bag」など
UPQが1から設計したという機内持ち込み可能な4輪キャスターつきスーツケース。3製品のうち、TR01/02の2モデルにはモバイルバッテリを内蔵しているのが最大の特徴で、旅先でもすばやくスマートフォンやカメラなどの充電が行なえるという。バッテリ容量はTR01が12,000mAh、TR02が8,000mAh。外形寸法は共通で360×220×580mm(幅×奥行き×高さ)。
価格はTR01が直販29,000円、TR02が同26,000円、TR03が同19,000円。いずれも8月中旬頃の発送を予定。
「Q-home」は発光色や点灯/消灯をスマホからコントロールできる、Bluetooth対応スマート電球「BB01」(同4,800円)と、卵形デザインで上半身がすっぽり収まるリラックスチェア「ISU2」(同83,000円)をラインナップ。
「Q-gadget」はIP68相当の防水・防塵性能を備えた、アウトドア向けのバッテリ内蔵超高輝度LEDライト「LT01」(同7,000円)と、パソコン用USBキーボードで一枚のガラスパネルにキートップが発光する「KB01」(同17,500円)を用意する。
Cerevoが開発協力。コストを抑え高性能/低価格化
UPQ代表取締役社長の中澤優子氏は、「家電製品はスペック・価格・デザインのバランスで購入するが、消費者はバランスを重視した結果、安い"型落ちモデル"で我慢することが少なくない。一方で製造する側はシーズンごとに自社製品が型落ちするサイクルから抜け出せない」と指摘。消費者がいつ手にとっても満足できる製品を世に送り出したいとの考えから、UPQブランドを立ち上げたと説明した。
製品開発は中澤氏と、家電開発を手がけてきたCerevoが協力し、一部製品は中国などの工場と交渉しながら、設計から生産まで委託するODM方式で生産。ネット直販とすることで流通コストを抑え、デザイン性や性能の高さを備えながら低価格化も実現している。
主な製品は既成製品のリデザイン、あるいはカスタマイズだが、「ただブランドラベルを付けただけでなく、工場とやりとりしながら開発検討を重ねたもの。4Kディスプレイはスカパー!が制作した4K映像コンテンツと再生機器を持ち込んで動作チェックし、イヤフォンも試聴を重ねた」(中澤氏)。
第1弾で24製品と数が多いが、製品サポート体制について、Cerevo代表取締役社長の岩佐琢磨氏は「Cerevoの業務委託先と提携し、Eメールでサポートする」と回答。1年間の初期不良対応、不具合部品の交換など「通常の家電量販店で行なわれているものと変わらない」(岩佐氏)という。