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Netflixとソフトバンクが提携。店頭はソフトバンク独占

アプリプリインやまとめて支払など。HDで月額950円

 Netflixとソフトバンクは24日、映像配信サービス「Netflix」の店頭販売において協力することを発表した。Netflixの店頭販売は、ソフトバンクの携帯電話販売店や家電量販店のソフトバンクコーナーなど、ソフトバンク販路で独占的に行なう。

ソフトバンク 宮内謙CEOとNetflix株式会社グレッグ・ピータースCEO

 提携により、Softbankショップや量販店でNetflixの体験や申込が可能になるほか、ソフトバンクの10月以降に発売するAndroid端末に、アプリをプリインストール。また、月額利用料金を携帯料金とまとめて支払えるようなる。また、オリジナルコンテンツの共同制作にソフトバンクも参画する。

まとめて決済も
オリジナルコンテンツも企画

 ソフトバンク 代表取締役社長 兼 CEOの宮内謙氏は「独占提供」を強調したが、その内容は、「ソフトバンクの店頭や量販店での申し込みなどができるという意味。ウェブからの申し込みだとNetflixに直接契約となる」とした。「店頭でNetflixについて説明を受けながら、サービス体験や契約までが行なえる」(Netflix グレッグ・ピータースCEO)点が特徴という。なお、両社の利益配分等については非公開。

 「お店で、デモ映像を見ながら、簡単に申込でき、ソフトバンクの契約ができる。エキサイティングな取り組み」(ソフトバンク宮内CEO)とした。

独占提供をアピール

 あわせて、月額料金も発表され、[ベーシック](SD画質)が650円、[スタンダード](HD画質)が950円、[プレミアム](4K画質)が1,450円となる。3つのプランは同時ストリーミング数も異なっており、SDが1ストリーム、HDが同時に2ストリーム、4Kが同時に4ストリームまで再生できる。また、1カ月間の無料体験も可能となっている。ただし、今回ソフトバンクが扱うのは、スタンダード(HD画質)のみで、ベーシックとプレミアムは店頭では契約できず、NetflixのWebで申し込む形になる。

 ソフトバンク 代表取締役社長 兼 CEOの宮内 謙氏は、「当面の主軸はスタンダード(HD)になる。ただ、今後テレビが中心になれば、プレミアムな4人同時のプランになるかなと思っています。実質的なファミリープランとして利用できますから」と語り、将来は他プランの取り扱いを希望していることを言及。なお、回線契約との「セット割引」的な展開は現時点では考えていないという。

テレビやタブレット、スマホなどで利用可能

iPhoneの次はNetflix。Netflixはサイエンス

 ソフトバンクの宮内CEOは、「テクノロジーが全てを変える」と切り出し、同社が発掘してきたテクノロジを紹介。「Lotus 1.2.3を日本に紹介したのにはじまり、Novell……。しかし、その中で一番日本を変えたのは『iPhone』だろう。この7年で、国民の6割がスマホを使っており、国民のライフスタイル、ワークスタイルを変えた」と語り、さらに、ロボットのPepper、IBMが開発した人工知能Watsonなどを紹介した。

 その次に手がけるものとして映像配信サービスの「Netflixと提携する」ことを紹介。「映像配信だが、Netflixの中身は完全にサイエンス。7割が革新的なレコメンドで視聴されている」と語り、Netflixの店頭販売をソフトバンクが独占提供することをアピールした。

 Netflixのグレッグ・ピータースCEOは、「ソフトバンクとNetflixは共に、素晴らしいストーリーを繋ぐ旅に出る。それぞれの経験をあわせ、新たな何かを探しにいく」と語り、両社の協力関係をアピールした。

Netflix株式会社のグレッグ・ピータースCEO

 宮内氏は、店頭のデモコーナーなどでNetflixをアピールするほか、契約等を管理するiPadをベースにした端末「GENIE(ジーニー)」の対応も済ませ、メールアドレスやパスワードを入れるだけで、登録が完了し、「すぐに簡単に使える」と強調。なお量販店では、ソフトバンクの携帯電話、光回線と一緒に販売するため、ソフトバンク以外のユーザーは申し込めない。

 なお、ソフトバンクが展開する音楽/映像配信サービスの「UULA」については、店頭で販売する。「UULAも今後もやってくが、どちらかといえば音楽志向のサービス。私としてはNetflix中心にやってきたい」と語った。

 会場には白戸家のお父さん(犬)や、デーブ・スペクター、品川祐&庄司智春(品川庄司)、ダコタ・ローズなども参加。Netflixに企画を持込みアピールした。

 映画監督としても知られる品川氏は、映画でなく、より制作自由度の高い長編ドラマの制作をアピール。「(芥川賞受賞の)又吉先生に頼んで『火花』のドラマ化とか……」と提案。海外でもNetflixを使っているというダコタ・ローズ氏は、企画ではなくなぜかコンテンツのダウンロード対応といういちユーザーらしい提案をしたものの、「それ機能じゃなくて要望でしょ」とデーブ氏に一蹴された。

又吉先生の「火花」かぶり
作品の企画ではなく、なぜか[ダウンロードレンタル]という、Netflixにない具体的な機能を提案するダコタ・ローズさんを周囲がフォロー

 庄司氏は「ミキティ家の食卓」を提案。妻の藤本美貴さんとの共演は地上波でも無いというプレミアムコンテンツであることをアピールした。ちなみにデーブ氏の提案は「火花」の映画化ということで、品川氏とネタかぶりとなった。

「ミキティ家の食卓」をアピール
白戸家のお父さん(犬)
お父さんが庄司さんをペロペロ

(臼田勤哉)