ニュース

4K/UHD Blu-rayプレーヤーをSamsungが欧州で'16年発売。パナソニックは試作機展示

 ドイツ・ベルリンで9月4日(現地時間)から行なわれている「IFA 2015」において、Samsungとパナソニックが4K対応の「UHD-Blu-ray」プレーヤーを出展している。

Samsungが展示した4K/UHD Blu-rayプレーヤー「UBD-K8500」

Samsungは'16年に欧州で発売

 Samsungは開幕前のプレスカンファレンスにおいて、UHD BDプレーヤー「UBD-K8500」を、欧州において'16年の早い段階で発売すると発表。

Samsungの「UBD-K8500」

 現行のBDに比べ4倍の4K解像度に対応するほか、HDR(ハイダイナミックレンジ)にも対応。従来のBD比で64倍という色表現を可能としている。4Kアップスケーリング機能も搭載。音質も向上するという。本体デザインには、同社のCurved(湾曲)テレビに合わせて、カーブが取り入れられている。

 また、前述のプレスカンファレンスにおいては、20世紀FOXから、映画「Kingsman:The Secret Service」のUHD BDソフトが発売されることも予告された。

テレビに合わせた曲面デザイン
背面
4K BDソフト「Kingsman:The Secret Service」がFOXから登場予定

パナソニックは試作機展示

 パナソニックは1月のInternational CESにおいて、4K/HDRに対応したUHD BDプレーヤーの開発を発表し、試作機を展示していた。今回のIFAプレスカンファレンスでは、UHD BDに関する具体的な発表はなかったが、同様に試作機を展示している。

パナソニックがIFAで展示した試作機

 ブースではHDR対応4Kテレビと組み合わせて、SDR(Standard Dynamic Range)と比較し、カメラで撮影したダイナミックレンジを損なわず活かせるという点をアピールしていた。プレーヤー試作機は、CES時点のものと比べて本体ボタンの配置など外観デザインに若干の変更はあるが、大きなアップデートはないと見られる。

斜め横からみたところ
4K HDR対応テレビと組み合わせて展示
HDRとSDRの違い

 なお、国内メーカーではソニーの動向も期待されるが、既報の通り、IFAプレスカンファレンス後の平井社長兼CEOへの取材では、「現時点で発表できる商品はない」としている。

(中林暁)