エソテリック、64万円のvan den Hul製カートリッジ

　エソテリックは、オランダvan den Hul(ヴァン・デン・ハル)のアナログカートリッジなど、オーディオアクセサリー3モデルを20日より発売する。ラインナップと価格は、カートリッジ「The Crimson XGW」(VDH-CRIMSON)が64万円。フォノケーブルは、ハイエンドモデル「The D-501 Silver Hybrid」シリーズの「D-501S-R12」が88,000円/1.2m(RCA-RCA端子)などで、詳細は後述する。

The Crimson XGW(VDH-CRIMSON)

　また、オーディオ向けのUSBケーブル「The USB Ultimate」(VH-USB-10)も用意され、価格は80,000円(1m)。ケーブル延長の注文も可能。

MCゴールドコイル線材採用のアナログカートリッジ

　ムービングコイル型カートリッジ「The Crimson XGW」(VDH-CRIMSON)は、同社のハイエンドアナログカートリッジ「VDH-COLIBRI」と同じ、MC(マッチドクリスタル)ゴールドコイル線材を採用。2×85μmの超扁平楕円針を備え、極薄のラインコンタクト針で位相差の低減と音像定位の向上を図る。強力なサマリウムコバルトマグネットの採用で磁気回路を極小化することで、軽針圧で圧倒的なトレーシング能力を備えたとする。

　自重8.75gの木製スケルトンボディで、内部損失が多く制振性にも優れるとしている。カンチレバー材質はボロン。カートリッジの製作は、創業者で物理学博士でもあるA.J van den Hul氏が自ら行なう。

　出力電圧は0.65mV(1kHz、5.6cm/s)。針圧は1.4～1.6g。推奨負荷インピーダンスは、25Ω～200Ω。再生周波数帯域は5Hz～55kHz。チャンネルセパレーションは36dB以上(1kHz)/30dB以上(10kHz)。

バランス2芯構造のフォノケーブル。受注生産でXLRモデルも

D-501 HybridシリーズのRCA-RCA端子モデル

　トーンアーム接続用のフォノケーブルやミキシングコンソール用ケーブルとして設計された、バランス2芯構造のオーディオケーブル。2シリーズを用意し、「D-501 Hybrid」シリーズは導体に高純度肉厚シルバーコーティング銅と線形カーボン層を採用。上位の「The D-501 Silver Hybrid」シリーズは、最高グレードのMC(マッチドクリスタル)シルバー線材と線形カーボン層を使った導体を備える。

　端子はいずれもRCA-RCA端子モデルと、5ピンDIN-RCA端子モデルを用意。さらに、受注生産でRCA端子をノイトリック製XLR端子に変更したモデルも選べる。XLR端子モデルの価格はRCA-RCA端子モデルと共通。

　「D-501 Hybrid」シリーズは2本の導体に高純度肉厚シルバーコーティング銅(SCMC-OFC)を使用し、さらに線形カーボン(LSC)層を追加したハイブリッド構造としている。金メッキラグ端子を備えたグランド線も備える。ケーブル径は4.5mm。被覆はHULLIFLEXで、カラーはマットブラウン。

　上位の「The D-501 Silver Hybrid」シリーズは、導体にMCシルバー線材と線形カーボン層を採用。ケーブル径は4mm。

フォノケーブルの5ピンDIN-RCA端子モデル

受注生産のフォノケーブルXLR端子モデル

独自のHULLIFLEX被覆採用のUSBケーブル

　The USB Ultimate(VH-USB-10)は、導体に高純度の肉厚シルバーコーティングOFCを採用したUSBケーブル。フラットケーブル構造を採用し、電源線を信号線から離して配置して信号劣化を防止。高品位オーディオ伝送に最適化したという。

　独自のHULLIFLEX被覆を備え、耐久性・耐熱性を高め、経年変化に強いとする。ポリ塩化ビニール(PVC)に比べ柔らかい素材で、導体酸化の原因となるハロゲンを含まず、導体の酸化や帯電、振動などによる音への悪影響を防ぐとしている。

　特注で最大5mまでケーブル延長が可能。追加料金は10,000円/0.5m。

The USB Ultimate(VH-USB-10)